「競輪の二車複ってなに?」
「二車複は全通り買いや当たる確率が知りたい!」
「結局、二車複って稼げるの?」
という方に向けて、この記事では競輪の二車複についてまとめました。
一緒に二車複について勉強して、競輪勝ち組を目指しましょう。
この記事の目次
競輪の二車複とは?
競輪の二車複とは、車番で着順に関わらず1着、2着に入る2車を的中させる車券です。
例えば、二車複「1=2」は、
- 1着が1番車、2着が2番車
- 1着が2番車、2着が1番車
のどちらの場合でも的中となります。
「1番車と2番車が1着、2着を獲りそうだけど、どちらが1着でどちらか2着かは分からない」というときに便利な買い方ですね。
二車複の全通り買いの点数は?
二車複の全通り買いの点数は、9車立なら36通り、7車立なら21通りです。
9車立の計算方法を簡単に説明しますね。
まず、9車立の場合、1着の選び方は9通り、2着の選び方は1着の車番以外の8通りになります。
そのため、1着と2着の組み合わせは「9×8=72通り」と計算できます。
ただし、この72通りのなかには「1-2」と「2-1」のように、1着と2着を入れ替えた買い目も入っています。
二車複は着順を当てなくてもよいので、「1-2」と「2-1」は「1=2」とまとめることができます。
他の1着と2着を入れ替えた買い目もまとめると、9車立の二車複の全通り買いの点数は「72通り/2=36通り」と計算できるのです。
二車複の当たる確率は?
二車複を1点買いしたときの当たる確率は、9車立なら2.78%(1/36)、7車立なら4.76%(1/21)です。
7種類の車券のなかでは、4番目に当たりやすい車券になります。
また、二車複を複数通り買ったときの当たる確率は「買った買い目点数/全通り買いの点数」で計算できます。
例えば、9車立のレースで、二車複を3点買いした場合の当たる確率は「3/36=8.33%(1/12)」ですね。
どのくらいの当たる確率にしたいかで、買い目点数を決めていきましょう。
二車複のボックス買いの点数は?
二車複のボックス買いをするときに、「車番をいくつ選んだら、何点買いになるのか?」を表にまとめました。
選んだ車番の数 | 買い目点数 |
---|---|
2車 | 1点 |
3車 | 3点 |
4車 | 6点 |
5車 | 10点 |
6車 | 15点 |
7車 | 21点 |
8車 | 28点 |
9車 | 36点 |
例えば、1番車、2番車、3番車を選んだ二車複3車ボックスは、二車複「1=2」「1=3」「2=3」の3点買いになります。
「1着と2着に1番車か2番車か3番車が入りそうだけど、着順までは分からない」というときに便利です。
二車複の平均払戻金は?
二車複の平均払戻金は、9車立なら2,200円です。
実際に、2019年9月16日の二車複の払戻金をまとめてみました。
大宮 | 武雄 | 弥彦 | 玉野 | 松坂 | 広島 | 川崎 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1レース | 160円 | 1,240円 | 3,060円 | 10,440円 | 1,790円 | 470円 | 250円 |
第2レース | 850円 | 200円 | 120円 | 420円 | 780円 | 4,480円 | 740円 |
第3レース | 6,110円 | 170円 | 790円 | 110円 | 7,390円 | 300円 | 320円 |
第4レース | 250円 | 840円 | 240円 | 990円 | 860円 | 530円 | 1,480円 |
第5レース | 120円 | 150円 | 1,750円 | 110円 | 1,180円 | 2,930円 | 2,130円 |
第6レース | 130円 | 600円 | 530円 | 520円 | 1,700円 | 840円 | 640円 |
第7レース | 1,830円 | 140円 | 920円 | 150円 | 690円 | 160円 | 130円 |
第8レース | 1,210円 | 10,810円 | なし | なし | 3,960円 | なし | 250円 |
第9レース | 240円 | 3,160円 | なし | なし | 1,480円 | なし | 320円 |
第10レース | 270円 | 380円 | なし | なし | 1,220円 | なし | 480円 |
第11レース | 340円 | 660円 | なし | なし | 3,780円 | なし | 790円 |
第12レース | 470円 | 380円 | なし | なし | なし | なし | 3,080円 |
※白色背景:9車立
※灰色背景:7車立
上の表から、この日の二車複の平均払戻金を計算してみると、9車立は1,823円、7車立は1,157円となりました。
ここで注意したいのは、平均払戻金は高額の払戻金によって引き上げられているので、全ての9車立のレースで1,800円前後の払戻金が出るわけではないことです。
実際には、9車立なら300円~1,200円、7車立なら200円~1,000円の払戻金が多そうですね。
このことから、堅い予想でトータルのプラス収支を狙うためには、買い目点数を3~4点に絞る必要があることが分かります。
競輪の二車複は稼げる?
結論から言うと、競輪の二車複は稼げません。
その理由を、二車複と二車単を比べることで説明していきたいと思います。
二車単は、車番で着順も含めて1着、2着を的中させる車券です。
例えば、二車単「1-2」は「1着が1番車、2着が2番車の場合」に的中となります。
二車複と違って、着順も含めて的中させなければならないので、「1着が2番車、2着が1番車の場合」は不的中です。
察しの良い方なら気付いたかもしれませんが、二車複「1=2」の1点買いは、二車単「1-2」と二車単「2-1」の2点買いと当たる確率が同じになります。
では、あるレースで、
- 二車複「1=2」に200円賭ける
- 二車単「1-2」「2-1」に100円ずつ賭ける
を比べると、どちらが得なのでしょうか。
2019年9月16日に行われた全68レースで、二車複1点買いに1点当たり200円賭けて全て的中した場合と、二車単2点買いに1点当たり100円賭けて全て的中した場合を比べてみました。
すると、
- 二車複の払戻金の合計:192,020円
- 二車単の払戻金の合計:205,420円
- 二車複のほうが払戻金が大きいレース:47レース
- 二車単のほうが払戻金が大きいレース:19レース
という結果になりました。
この結果から「二車複のほうが得するレース数は多いが、二車単のほうがレースが荒れたときに大きな払戻金になるので、トータルで見ると二車単のほうが得」ということが分かります。
つまり、二車複を買うよりも、二車単裏表を買ったほうが稼げるわけですね。
トータルの稼ぎだけを考えるなら、二車複にはメリットはありません。
ただし、二車複は車券代を節約したいときは便利です。
例えば、二車複4車ボックスに1点当たり100円賭けると、1レース当たりの車券代は600円になります。
1日11レースの全てにこの賭け方をしていると、1日にかかる車券代の合計は6,600円です。
二車複と同じ当たる確率の買い目を二車単で賭けようと思うと、1レース当たりに2倍の車券代が必要になります。
つまり、先ほどの例では、1日にかかる車券代の合計が13,200円になるということです。
競輪初心者は、1日で1万円以上も車券代に使うのは少し抵抗があるかもしれません。
自分の予想に自信がないうちは、車券代を節約するために二車複を使うのもおすすめです。
競輪の二車複の具体的な買い方
競輪の二車複の具体的な買い方を、実際の出走表を見ながら説明していきます。
下の出走表は、2019年9月16日の松坂競輪場第5レースのものです。
このレースのライン予想は「46/35/82/971」の4分戦でした。
競輪では、基本的には長いラインのほうが有利にレースを進めることができます。
そのため、このレースでは「971」の関東ラインに期待したいところ。
ただ、競走得点を見ると、9番車が107.10、7番車が108.68、1番車が105.61なので、あまり差がありません。
そこで便利なのが二車複3車ボックスです。
このレースの場合は、1番車、7番車、9番車を選んで、二車複「1=7」「1=9」「7=9」の3点買いになりますね。
この買い方なら、「971」ラインから1着と2着が出てくれれば必ず的中します。
果たして、レースの結果は……?
レース結果は「7-1-5」だったので的中です!
二車複「1=7」は3番人気のオッズ11.8倍だったので、1点当たり100円賭けていたとすると、払戻金は「100円×11.8=1,180円」となります。
車券代は「100円×3=300円」かかっているので、トータルの収支は「1,180円-300円=880円」ですね。
二車複3車ボックスは、今回のレースのように「活躍しそうなラインは予想できても、着順までは分からない」というときに便利です。
同じようなレースに出会ったときは、ぜひ試してみてください。
競輪の二車複のマークシートの書き方
競輪場には「通常のマークシート」と「ながし/ボックスマークシート」の2種類が置いてあります。
二車複は買い目点数を絞ることが多いので、どちらのマークシートを使っても、手間はあまり変わりません。
今回は、分かりやすい「通常のマークシート」の書き方を説明していきます。
下の写真は、久留米競輪場の第1レースで、二車複「1=2」「1=3」に1点当たり100円賭けたいときのマークシートです。
マークの仕方をまとめると、
- 式別
→2連複 - レース
→1 - 競輪場
→久留米 - 二車複「1=2」の買い目に100円賭ける
→1着に「1」、2着に「2」、金額に「1」、単位に「百円」 - 二車複「1=3」の買い目に100円賭ける
→1着に「1」、2着に「3」、金額に「1」、単位に「百円」
です。
マークシートには1着、2着と書いてありますが、二車複に着順は関係ないので、気にせずマークしてください。
つまり、二車複「1=2」を買いたいときに、1着に「2」、2着に「1」をマークしても問題ないということです。
また、競輪初心者は単位のマーク忘れが多いので注意しましょう。
マークできたら、自動発券機にお金とマークシートを入れれば、車券を買うことができます。
競輪の二車複のまとめ
競輪の二車複について、もう一度まとめると、
- 車番で着順に関わらず1着、2着に入る2車を的中させる車券
- 1点買いで当たる確率は2.78%
- 払戻金は9車立なら300円~1,000円、7車立なら200円~1,000円が多い
- 買い目点数は3~4点がおすすめ
- トータルの稼ぎは二車単裏表2点買いのほうが高い
- 車券代を節約したいときには二車複
の6つがポイントでした。
競輪初心者で予想に自信がないうちは、二車複で車券代を節約しながら、予想の練習をするのがおすすめです。
そして、「予想の実力が付いてきたな」と感じたら、稼ぎやすい二車単を使うようにしましょう。
当サイトでは、他にも予想に役立つ情報をまとめているので、良かったらチェックしてみてください。
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