この記事では「先行一車ってなに?」「先行一車の車券の買い方は?」という方に向けて、
- 先行一車の意味
- 先行一車の予想のコツ
- 先行一車の買い方
- 先行一車の実際のレース
などを初心者にもわかりやすいようにまとめました。
まず、先行一車とは「先行(捲り)選手が1名しかいないレース」のことです。
このようなレースでは、その1名の先行選手が1着をとりやすくなります。
また、2・3着については、競りがあるかどうかによって狙い方を変えるのがおすすめです。
その理由や実際のレースを解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
競輪の先行一車とは?
競輪の先行一車とは「先行(捲り)選手が1名しかいないレース」のことです。
先行(捲り)選手とは、脚質が逃だったり、逃や捲の決まり手が多い選手のことですね。
逆に言えば、ある選手以外が追込み選手のレースを先行一車ということもできます。
要するに、ラインの先頭を走れる選手が1名しかいないレースを先行一車と呼ぶわけです。
ちなみに、先行一車という言葉の定義は、人によって違うことがあります。
例えば、逃げ狙いの選手が1名、捲り狙いの選手が1名でも、先行一車と呼ぶ方もいるようです。
これはおそらく「先行=逃げ」という発想なので、間違った考え方ではありません。
ただし、紛らわしいので、このブログではこれは先行一車と呼ばないことにしています。
先行一車かどうかはどこでわかる?
出典:KEIRIN.JP
自分の予想するレースが先行一車かどうかは、選手の脚質や決まり手から判断できます。
ある選手以外の脚質が追だったり、逃や捲の決まり手がなければ先行一車です。
例えば、上の出走表では、2番車の原井選手以外は脚質が追となっています。
さらに、他の選手には逃や捲の決まり手がないので、これは先行一車だと判断できますね。
また、KEIRIN.JPなどの競輪投票サイトでは、並び予想が公開されています。
並び予想が先行一車となっていれば、そのレースは先行一車の可能性が高いです。
先行一車のレースはどのくらいある?
実は、先行一車のレースは、100レースに1~2レースくらいしかありません。
なぜなら、基本的には、レースは先行(捲り)選手が2名以上いるように組まれるからです。
そのため「先行一車のレースだけを買って稼ぐ」という戦略は現実的ではありません。
競輪で稼ぐためには、先行一車以外のレースの攻略法もマスターする必要があるわけですね。
私のブログでは、二分戦や三分戦などの攻略法を別の記事にまとめています。
この記事で先行一車の攻略法をマスターした後で、よかったら関連記事も読んでみてください。
競輪の先行一車の予想や買い方のコツ
競輪の先行一車のレースでは、その1名の先行選手の1着を狙うのが基本です。
これは、その1名の先行選手が自分の好きなペースで走れるからですね。
ゴール前に失速しないようにペース配分できるので、1着をとりやすいわけです。
また、2・3着を選ぶときは、次の2パターンに分けて考えるとわかりやすいですね。
先行一車のレース展開
- 競りがあるレース
- 競りがないレース
競りとは「目標とする選手の後位を他の選手と取り合うこと」を意味します。
先行一車の場合、目標にできる選手は1名しかいないので、その番手を取り合うことになりますね。
ここから、パターンごとの展開予想について解説するので、予想の参考にしてみてください。
競りがあるレースの展開予想
競りがあるレースは、残り半周時点で上のイラストのようになることが多いです。
ここから考えられるレース展開と三連単の狙い目をまとめました。
レース展開 | 三連単の狙い目 | 買い目点数 |
---|---|---|
234が567に競り勝つ | 1-234-234 | 6点 |
567が234に競り勝つ | 1-567-567 | 6点 |
2と5が潰し合う | 1-3467-3467 | 12点 |
このままゴールまで行く | 1-2356-2356 | 12点 |
まず「234が567に競り勝つ」場合、2・3・4番車の選手が2・3着をとりやすくなります。
これは、5・6・7番車の選手が競りに体力を使っているので、ゴール前に失速してしまうからですね。
5・6・7番車の選手は、競りに負けて位置が悪く、体力も尽きているので活躍できないわけです。
逆に「567が234に競り勝つ」場合、5・6・7番車の選手が2・3着をとりやすくなります。
これは、先程とは逆のレース展開で、2・3・4番車の選手が活躍しにくいことが理由ですね。
次に「2と5が潰し合う」場合、3・4・6・7番車の選手が2・3着をとりやすくなります。
これは、2・5番車の選手が激しく競り合うと、お互いに体力がなくなってしまうからですね。
2・5番車の選手が失速したところを、3・4・6・7番車の選手が抜いて行くわけです。
最後に「このままゴールまで行く」場合、2・3・5・6番車の選手が2・3着をとりやすくなります。
これは、前にいる選手のほうがゴールに近く、ゴール前の直線を走りやすいからですね。
逆に、4・7番車の選手は、前の選手が邪魔になってゴール前の直線を走りにくいわけです。
上記の4つのうち、どのレース展開になるのかは、選手の実力や心理を考えて予想しましょう。
選手の実力を見極めるときは、出走表の競走得点や勝率を参考にするのがおすすめです。
234と567を比べたときに、明らかに強い選手がいれば、そちらが競り勝つ可能性が高いですね。
逆に、選手の実力が同じくらいなら、潰し合ったり、そのままゴールまで行く可能性があります。
他にも、心理的には、同じ府県や同じ地区のほうが「競り勝たなければ」となりやすいです。
また、賞金の高いレースのほうが勝ちたい気持ちが強いので、競りが激しくなると考えられます。
競りがないレースの展開予想
競りがないレースは、残り半周時点で上のイラストのようになることが多いです。
このときの三連単の狙い目は、三連単「1-234-234」の6点買いになります。
5番車の選手は捲りを狙いますが、本来は追込み選手なので、捲り切るだけの体力はありません。
一方、1番車の選手は自分のペースで走れるため、ゴール前の直線でも失速しにくいです。
そのため、1番車の選手が1着をとり、同じラインから2・3着が出やすいわけですね。
先行一車が捲り選手のときの買い方
出典:KEIRIN.JP
先行一車のレースでは、その1名の先行選手の1着を狙うのが基本です。
ただし、その先行選手が捲り選手だった場合、2・3着になる可能性も考えましょう。
捲り選手とは、出走表の決まり手について、捲が逃よりも多い選手のことですね。
このような選手は、普段は捲りを狙うことが多いため、逃げの走り方がわかりません。
すると、ペース配分を間違えて、先行一車でも逃げ切れないことがあります。
そのため、車券を買うときは、他の選手の1着も含めて手広く買うのがおすすめです。
競輪の先行一車の実際のレース
出典:KEIRIN.JP
競輪の先行一車について、実際のレースの出走表を見ながら予想してみましょう。
上の出走表を確認すると、脚質が逃の選手が2番車の原井選手しかいませんね。
さらに、他の選手には逃や捲の決まり手がないので、これは先行一車だと判断できます。
また、ラインの並び予想を確認すると「2(745・6)/13」となっていました。
これは、2番車の原井選手を目標にして、745と6が競りを行うことを意味しています。
まず、先行一車のレースでは、その1名の先行選手の1着を狙うのが基本です。
原井選手の決まり手は「逃5回・捲0回」なので、逃げを得意としていることがわかります。
そのため、このレースの1着については、原井選手のみを狙えば良さそうですね。
次に、競りについては、745が競り合いに勝ちそうだと予想できます。
これは、7番車の徳吉選手の競走得点が、6番車の太田選手の競走得点より高いからです。
徳吉選手は原井選手と同じ福岡の選手なので、気持ちも入っていると考えられます。
以上を踏まえて、このレースでは三連単「2-457-457」の6点買いを狙うのが良さそうです。
出典:KEIRIN.JP
レース結果は「2-5-7」だったので、私が狙った三連単「2-457-457」は的中です。
2番車の原井選手は、常に自分のペースで走り続けて、余裕の1着でしたね。
また、残り1周半あたりで、5番車の下田選手が勝負を仕掛け、原井選手の番手をとっています。
その結果、ラインは2574の並びとなり、2・3着はそのまま5・7番車となりましたね。
並び予想とは違う並びになりましたが、2・3着を手広く狙ったおかげで的中できました。
【競輪の先行一車】まとめ
競輪の先行一車についてまとめると、この4つがポイントです。
- 先行(捲り)選手が1名しかいないレース
- 競りがあるときはレース展開を予想する
- 競りがないときは先行選手からのスジ決着
- 先行選手が捲り選手のときは2・3着も検討
この4つのポイントに気を付ければ、先行一車のレースの的中率が上がるでしょう。
関連記事では、三分戦などの攻略法もまとめているので、よかったら読んでみてください。
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