「競輪の二枠複ってなに?」
「二枠複の当たる確率や平均払戻金が知りたい!」
「二枠複は稼げるの?」
という方に向けて、この記事では競輪の二枠複についてまとめました。
一緒に二枠複について勉強して、競輪勝ち組を目指しましょう。
この記事の目次
競輪の二枠複とは?
競輪の二枠複とは、枠番で着順に関わらず1着、2着を的中させる車券です。
枠番とは、車番ごとに振り分けられた番号のことで、9車立では下の表のようになっています。
枠番 | 車番 |
---|---|
1枠 | 1番車 |
2枠 | 2番車 |
3枠 | 3番車 |
4枠 | 4番車、5番車 |
5枠 | 6番車、7番車 |
6枠 | 8番車、9番車 |
上の表から、1枠~3枠には1つの枠番につき1つの車番が、4枠~6枠には1つの枠番につき2つの車番が振られていることが分かります。
また、7車立のレースでは枠番は存在せず、二枠複の車券も販売されていません。
例えば、二枠複「1=2」は、レース結果が、
- 1着が1番車、2着が2番車
- 1着が2番車、2着が1番車
の2つのパターンで的中となります。
これは、二車複「1=2」に賭けたときと同じ的中条件になりますね。
次に、二枠複「1=4」は、レース結果が、
- 1着が1番車、2着が4番車
- 1着が1番車、2着が5番車
- 1着が4番車、2着が1番車
- 1着が5番車、2着が1番車
の4つのパターンで的中となります。
先ほどの二枠複「1=2」よりも、的中するパターンが増えていることが分かりますね。
二枠複は、枠番の選び方によって的中する車番の組み合わせの数が変わってくるということです。
二枠複の全通りの点数は?
二枠複の全通りの点数は18通りです。
まず、1着と2着に違う枠番を選ぶとすると、着順のパターンは「6×5=30通り」あります。
ただし、二枠複は着順に関係なく的中となるので、「1-2」「2-1」は「1=2」にまとめることができます。
同じように1着と2着を入れ替えた買い目をまとめていくと、1着と2着に違う枠番を選んだときの二枠複の買い目は「30通り/2=15通り」と計算できます。
次に、4枠~6枠については、1つの枠番に2つの車番が振られているので、同じ枠番を選ぶことができます。
例えば、二枠複「1=1」「2=2」「3=3」は不可能ですが、二枠複「4=4」「5=5」「6=6」は可能です。
以上のことから、二枠複の全通りの点数は「15通り+3通り=18通り」となりますね。
二枠複の当たる確率は?
二枠複を1点買いしたときの当たる確率は、選んだ枠番によって変わってきます。
例えば、買い目ごとの当たる確率は、
- 二枠複「1=2」:2.78%(2/72)
- 二枠複「1=4」:5.56%(4/72)
- 二枠複「4=5」:11.11%(8/72)
のように計算できます。
1枠~3枠を入れると当たる確率が低くなり、4枠~6枠を入れると当たる確率が高くなるということですね。
また、二枠複の1点買いしたときの当たる確率は、ワイドよりは低く、二車複よりは高いくらいです。
このように書くと、二枠複「4=5」のほうが二枠複「1=2」よりも当たりやすいように感じますが、実際にはそうではありません。
競輪の出走表は、4番車、6番車、8番車が弱い選手になるように組まれるからです(通称「ヨーロッパ(468)」)。
例えば、二枠複「4=5」は、
- 1着が4番車、2着が6番車
- 1着が4番車、2着が7番車
- 1着が5番車、2着が6番車
- 1着が5番車、2着が7番車
- 1着が6番車、2着が4番車
- 1着が6番車、2着が5番車
- 1着が7番車、2着が4番車
- 1着が7番車、2着が5番車
の8つのパターンで的中となります。
単純に考えると多くのパターンで的中するように感じますね。
しかし、4番車、6番車、8番車が1着、2着に入らないと考えると、実際に的中が期待できるのは「1着が5番車、2着が7番車」「1着が7番車、2着が5番車」の2パターンしかありません。
そう考えると、二枠複「4=5」の当たる確率は、二枠複「1=2」と同じということになります。
二枠複の車券を買うときは、的中するパターンの数に惑わされないことが重要です。
二枠複の平均払戻金(平均配当)は?
二枠複の平均払戻金(平均配当)は1,100円です。
実際に、2019年10月11日~15日(12日は台風のため順延)に開催されたG1「寛仁親王牌・世界選手権記念」の全48レースについて、二枠複の払戻金をまとめました。
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | |
---|---|---|---|---|
第1レース | 1,200円 | 1,020円 | 910円 | 1,000円 |
第2レース | 270円 | 960円 | 490円 | 490円 |
第3レース | 360円 | 620円 | 1,010円 | 1,270円 |
第4レース | 910円 | 340円 | 850円 | 360円 |
第5レース | 520円 | 520円 | 2,390円 | 1,520円 |
第6レース | 2,010円 | 1,180円 | 980円 | 740円 |
第7レース | 250円 | 710円 | 1,100円 | 1,100円 |
第8レース | 4,240円 | 160円 | 790円 | 410円 |
第9レース | 200円 | 560円 | 1,790円 | 1,210円 |
第10レース | 1,190円 | 1,700円 | 3,170円 | 600円 |
第11レース | 860円 | 160円 | 1,370円 | 350円 |
第12レース | 1,900円 | 650円 | 790円 | 1,280円 |
上の表から、二枠複の平均払戻金を計算してみると約1,010円になります。
ここで注意したいことは、平均払戻金はレースが荒れたときの高額払戻金によって引き上げられていることです。
全てのレースで1,000円前後の払戻金が出るわけではないということですね。
二枠複のボックス買いの点数は?
二枠複のボックス買いをするときに、「枠番をいくつ選んだら、何点買いになるのか?」を下の表にまとめました。
選んだ枠番の数 | 買い目点数 |
---|---|
1枠 | 1点 |
2枠 | 2~3点 |
3枠 | 3~6点 |
4枠 | 7~9点 |
5枠 | 8~13点 |
6枠 | 18点 |
二枠複のボックス買いの点数は、選んだ枠番によって変わります。
4枠~6枠を選ぶと、「4=4」のような「1着と2着に同じ枠番を選んだ買い目」が出てくるからです。
例えば、1枠、2枠、4枠を選んだ二枠複3枠ボックスは、二枠複「1=2」「1=4」「2=4」「4=4」の4点買いになります。
以上で、二枠複についての簡単な説明は終了です。
枠番を使って予想するので、三連単や二車単などとは違った特徴があることが分かりましたね。
次は、二枠複で稼げるのかどうかの解説をしていきます。
競輪の二枠複で稼げる?
結論から言うと、私は競輪の二枠複で稼ぐことは難しいと考えています。
なぜなら、枠番で予想するのは、車番で予想することよりも難しいからです。
ただし、二車複で予想したあと、二枠複で車券を買うことで得することがあります。
それは、同じ買い目に対して、二枠複のオッズが二車複のオッズよりも高くなっているときです。
オッズは車券ごとに計算されるので、二車複では人気の高い買い目が二枠複では人気が低いことがあります。
例えば、2019年10月29日の広島競輪場の第1レースを見てみましょう。
このレースのライン予想は「418/253/76」の3分戦でした。
長いラインが有利なこと、先行選手のBが多いことなどから、253ラインがレースの主導権を握りそうですね。
253ラインの先行選手と番手選手が1着、2着を獲ると予想すると、買うべき二車複「2=5」になります。
ここで、二車複「2=5」と二枠複「2=5」のオッズを比べてみると、二車複「2=5」は3.4倍、二枠複「2=5」は3.6倍となっていました。
どちらも「1着、2着が2番車と5番車のとき」に的中するのに、二枠複のほうがオッズが高くなっていますね。
このようなレースでは、二車複ではなく二枠複を買うとお得です。
レース結果も見てみましょう。
レース結果からも、先ほどの解説通り、二枠複のオッズが二車複のオッズよりも高くなっていることが分かります。
このように、二車複の車券を買う前に二枠複のオッズと比べることで、的中したときの旨味を出すことができるんです。
以上で、二枠複をうまく使う方法についての解説は終了です。
最後に、二枠複を買うときのマークシートの書き方について説明していきます。
競輪の二枠複のマークシートの書き方は?
競輪場には「通常のマークシート」と「フォーメーション/ボックスマークシート」の2種類があります。
どちらを使っても二枠複を買えるので、慣れていないうちはマークが簡単な「通常のマークシート」を使うのが良いでしょう。
ちなみに、正式には「マークカード」なのですが、当サイトでは読者さんに伝わりやすいように「マークシート」と書いています。
「通常のマークシート」のマークする箇所は、
- レース開催場所
- 賭式
- レース番号
- レース予想
- 入金額
の5カ所です。
マークするときには、「レース予想」と「入金額」の2つに注意しましょう。
まず、「レース予想」には、1着、2着を枠番でマークします。
車番ではなく枠番でマークするので、間違えないように気を付けてください。
次に、買い目ごとに「入金額」を「金額」と「単位」でマークします。
例えば、ある買い目に200円賭けたいときには、1点の金額に「2」、単位に「百円」をマークしましょう。
特に、慣れていないうちは「単位」のマーク忘れが多いです。
また、複数の買い目を買うときは、買い目ごとに「入金額」をマークする必要があります。
以上で、二枠複のマークシートの書き方の説明は終了です。
最後に、もう一度、この記事の内容をおさらいしましょう。
競輪の二枠複のおさらい
競輪の二枠複について、もう一度まとめると、
- 枠番で着順に関わらず1着、2着を的中させる車券
- 4枠~6枠は1つの枠番に2つの車番が振られている
- 二車複と組み合わせて使うのがおすすめ
の3つがポイントです。
二枠複は、始めから枠番で予想するのではなく、車番で予想してから二車複とうまく組み合わせることが重要です。
この記事で読んだことを活かして、明日からさっそく試してみてください。
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