「競輪のスジってなに?」
「ズブやズブズブの意味が知りたい!」
「スジを狙うべきレースはどんなレース?」
という方に向けて、この記事では競輪のスジについてまとめました。
スジとは、レースの決着の仕方を表した用語で、「同じラインの選手が1着、2着をとること」を指します。
一緒にスジについて勉強して、レースの予想に役立てていきましょう。
競輪のスジとは?(広義の意味)
競輪のスジとは、レースの決着の仕方を表した用語で、「同じラインの選手が1着、2着をとること」を指します。
そして、スジのなかのさらに細かい区分として、スジ、ズブ、ズブズブ、交わしの交わしの4種類があります。
それぞれの意味は、
- スジ
→1着を先行選手、2着を番手選手がとること - ズブ
→1着を番手選手、2着を先行選手がとること - ズブズブ
→1着を番手選手、2着を三番手選手がとること - 交わしの交わし
→1着を三番手選手、2着を番手選手がとること
となっています。
スジには「同じラインの選手が1着、2着をとること」という広義の意味と、「1着を先行選手、2着を番手選手がとること」という狭義の意味があるんですね。
また、「1着を先行選手、2着を三番手選手がとること」や「1着を三番手選手、2着を先行選手がとること」を指す用語はありません。
ただし、「番手選手が3着をとること」は「ハコサン(ハコ3)」と呼ばれたりするそうです。
ハコサンは、スジやズブなどとは違い、1着と2着だけでなく3着まで考えたときの呼び方ですね。
逆に、「違うラインの選手が1着、2着をとること」を「スジ違い」と呼びます。
スジ違いは、1着と2着の組み合わせに色々なパターンがあるため、細かい区分はありません。
例えば、「1着がラインAの先行選手、2着がラインBの先行選手」のパターンでも、「1着がラインAの先行選手、2着がラインBの番手選手」のパターンでも、同じようにスジ違いと呼びます。
出走表を見たときに「スジで決着するか?スジ違いで決着するか?」を見極めることで、予想の精度を上げることができますよ。
競輪のスジとは?(狭義の意味)
競輪のスジは、狭義の意味では「同じラインの選手で1着、2着が決まり、1着を先行選手、2着を番手選手がとること」を指します。
例えば、1番車が先行選手、2番車が番手選手、3番車が三番手選手のラインがあったとすると、スジは「1着-1番車、2着-2番車」です。
先行選手が最後の直線で抜かれずに、番手選手をそのまま引き連れてゴールするイメージですね。
そのため、先行選手の実力が番手選手の実力よりも高いレース、最後の直線が短いバンクでのレース、ホーム追い風のレースなどで起こりやすくなっています。
また、決まり手は「逃げ-マーク」か「捲り-マーク」になります。
競輪のズブとは?
競輪のズブとは、「同じラインの選手で1着、2着が決まり、1着を番手選手、2着を先行選手がとること」を指します。
例えば、1番車が先行選手、2番車が番手選手、3番車が三番手選手のラインがあったとすると、ズブは「1着-2番車、2着-1番車」です。
番手選手が最後の直線で先行選手を抜いてゴールするイメージですね、
そのため、番手選手の実力が先行選手の実力よりも高いレース、最後の直線が長いバンクでのレース、ホーム向かい風のレースなどで起こりやすくなっています。
また、決まり手は「差し-逃げ」か「差し-捲り」になります。
競輪のズブズブとは?
競輪のズブズブとは、「同じラインの選手で1着、2着が決まり、1着を番手選手、2着を三番手選手がとること」を指します。
例えば、1番車が先行選手、2番車が番手選手、3番車が三番手選手のラインがあったとすると、ズブズブは「1着-2番車、2着-3番車」です。
先行選手が早めに体力を使い切ってしまい、番手選手がその隙を突いて先行選手を抜かし、三番手選手が番手選手にそのまま付いて行くイメージですね。
そのため、先行選手同士の戦いが激しく、三番手選手の実力が低いレースで起こりやすくなっています。
また、決まり手は「差し-マーク」になります。
競輪の交わしの交わしとは?
競輪の交わしの交わしとは、「同じラインの選手で1着、2着が決まり、1着を三番手選手、2着を番手選手がとること」を指します。
例えば、1番車が先行選手、2番車が番手選手、3番車が三番手選手のラインがあったとすると、ズブズブは「1着-3番車、2着-2番車」です。
先行選手が早めに体力を使い切ってしまい、番手選手がその隙を突いて先行選手を抜かしたあと、三番手選手が番手選手を抜かすイメージですね。
そのため、先行選手同士の戦いが激しく、三番手選手の実力が高いレースで起こりやすくなっています。
また、決まり手は「差し-差し」になります。
競輪格言「三分戦はスジで買え!」
競輪には「三分戦はスジで買え!」という格言があります。
この「スジ」は、広義の意味のスジ(同じラインの選手が1着、2着をとること)ですね。
三分戦では、2つのラインが競り合っているときに、残った1つのラインが漁夫の利を得て活躍することが多いです。
例えば、逃げを狙うラインが2つあるレースでは、その2つのラインは前を走るために余計に体力を使うので、残った1つのラインが簡単に捲れるようになります。
逆に、捲りを狙うラインが2つあるレースでは、その2つのラインが残った1つのラインの後ろでポジション争いをすることになり、残った1つのラインが簡単に逃げ切れるようになります。
例えば、下のイラストは、2020年3月14日の前橋第5Rの出走表です。
出典:KEIRIN.JP
このレースのライン予想は「518/374/926」の三分戦となっていました。
それぞれのラインが「逃げを狙っているのか?捲りを狙っているのか?」を予想しましょう。
まず、5番車「渡邊颯太」選手は、決まり手を見ると、捲りが逃げよりも多くなっています。
このことから、「518」ラインは捲りを狙うラインだと予想できます。
次に、3番車「城戸俊潔」選手は、決まり手を見ると、逃げと捲りの回数がほとんど変わりません。
「374」ラインが逃げを狙うか、捲りを狙うかは、レース展開によって変わってきそうですね。
最後に、9番車「片折勇輝」選手は、脚質が両になっていたり、決まり手にマークがあったりします。
レースによって、先行選手と番手選手を使い分けているのでしょう。
このような選手は逃げ切るだけの体力はないと考えられるので、「926」ラインは捲りを狙いそうですね。
「518」ラインと「926」ラインが捲りを狙うなら、残った「374」ラインは逃げを狙うことになります。
あとは、「三分戦はスジで買え!」の格言通りに車券を買うだけです。
このレースでは、番手の7番車「片山智晴」選手の競走得点も高いので、ズブになる可能性もあります。
そこで、買い目は二車単「3-7」「7-3」の2点買いにするのが良いでしょう。
はたして、レースの結果は……?
出典:KEIRIN.JP
レース結果は「7-3」だったので、私の予想は見事に的中です。
「518」ラインと「926」ラインは、レースの前半でポジション取りのために体力を使いすぎてしまったのでしょう。
残り1周の時点で先頭だった「374」ラインが、最後まで先頭を走ることができました。
このように、三分戦のレースでは、1着と2着を同じラインから選ぶと的中率が上がります。
ただし、3着は別のラインの選手が入ってくることもあるので、三連単を買うときは注意してください。
【競輪のスジ】まとめ
競輪のスジについて、もう一度まとめると、
- スジ(広義)とは、同じラインの選手が1着、2着をとること
- スジには、スジ、ズブ、ズブズブ、交わしの交わしの4種類がある
- スジ(狭義)とは、1着を先行選手、2着を番手選手がとること
- ズブとは、1着を番手選手、2着を先行選手がとること
- ズブズブとは、1着を番手選手、2着を三番手選手がとること
- 交わしの交わしとは、1着を三番手選手、2着を番手選手がとること
の6つがポイントです。
競輪予想では「スジを狙うか?スジ違いを狙うか?」を考えることが重要です。
実際に、「三分戦はスジで買え!」という格言もありますね。
また、スジのなかでも、スジやズブは出やすく、ズブズブや交わしの交わしは出にくくなっています。
そのため、鉄板狙いならスジやズブを、穴狙いならズブズブや交わしの交わしを狙ってみるのがおすすめですよ。
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