この記事では、競輪のS級S班について、以下の疑問に回答していきます。
「S級S班ってなに?」
「どうやったらなれるの?」
「2025年のS級S班は誰?」
競輪のS級S班は、選手を成績別に分けた級班のなかで、最も成績の良い選手が所属する級班です。
S級S班になる条件は競輪グランプリ出場で、約2,200名の選手のうち9名しかなれません。
2025年のS級S班には「古性優作」選手、「清水裕友」選手、「脇本雄太」選手などが所属します。
S級選手のなかでも特に強い選手なので、選手名を覚えておくのがおすすめですね。
ここからは競輪のS級S班について分かりやすく解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。


競輪のS級S班とは?
競輪のS級S班とは、選手を成績別に分けた級班のうち、最も成績の良い選手が所属する級班です。
S級S班になる条件は競輪グランプリ出場で、約2,200名の選手のうち9名しかなれません。
競輪グランプリは例年12月末に開催されるので、S級S班の選手は毎年入れ替わることになります。
また、S級S班の選手には、G1・G2への優先出場権などの特典が与えられますね。
ここからは、S級S班についての基礎知識を解説していくので、初心者の方は覚えておきましょう。

S級S班は最上級の級班で9名しかいない
競輪のS級S班は、選手を成績別に分けた級班のうち、最も成績の良い選手が所属する級班です。
級班とは、選手をSS、S1、S2、A1、A2、A3の6つにグループ分けしたものですね。
この記事を書いている2025年1月22日時点では、級班ごとの人数はこのようになっていました。
- S級S班・・・9名
- S級1班・・・211名
- S級2班・・・455名
- A級1班・・・505名
- A級2班・・・519名
- A級3班・・・480名
級班ごとの人数を見るとS級S班の選手は本当に少なく、所属するのが難しいとわかるでしょう。
また、男子選手の人数は2,179名なので、S級S班は上位0.41%の選手になります。
このことからも、S級S班の選手が他の選手よりも圧倒的に実力上位であることがわかりますね。

S級S班には前年の競輪グランプリ出場者が所属
出典:KEIRIN.JP
競輪のS級S班になる条件は、例年12月末に開催されている競輪グランプリに出場することです。
そのため、2025年のS級S班の選手は競輪グランプリ2024の出場者ですね。
また、競輪グランプリに出場する条件は、G1優勝か獲得賞金ランキング上位に入ることです。
つまり、S級S班になる条件も、このどちらかの条件を満たすことになります。
どちらも厳しい条件なので、S級S班に所属している9名の選手は超一流選手だと言えるでしょう。

S級S班に所属する選手は1年ごとに変わる
競輪のS級S班は、当年の競輪グランプリから、翌年の競輪グランプリ直前まで適用されます。
競輪グランプリは例年12月末に行われるので、適用期間は約1年間になりますね。
一方、S級S班以外の級班は半年に1回更新されているので、適用期間は半年間になります。
級班は過去の成績をもとに決められて、選手の直近の調子が反映されにくいです。
S級S班の場合、直近の調子がさらに反映されにくいので、予想するときは注意してください。

S級S班の選手の年収は5,000万円以上
出典:KEIRIN.JP
S級S班の選手の年収は、年によって変わりますが、最近では5,000万円以上となっています。
例えば、2025年のS級S班の選手について、2024年の獲得賞金額をまとめました。
- 「古性優作」選手・・・383,155,596円
- 「脇本雄太」選手・・・152,590,948円
- 「平原康多」選手・・・138,443,400円
- 「郡司浩平」選手・・・128,603,448円
- 「清水裕友」選手・・・128,381,696円
- 「北井佑季」選手・・・119,646,500円
- 「眞杉匠」選手・・・112,063,674円
- 「新山響平」選手・・・103,173,274円
- 「岩本俊介」選手・・・88,932,274円
選手ごとの獲得賞金額から、最も低いのは「岩本俊介」選手の約8,900万円だとわかります。
逆に、獲得賞金額が最も高いのは「古性優作」選手の約3億8,316万円ですね。
このように、S級S班の選手のなかでも、選手の活躍ごとに年収は違うので覚えておきましょう。

S級S班に所属している選手には特典がある
出典:KEIRIN.JP
S級S班に所属している選手は、G1・G2の出場条件を無視して、優先出場することができます。
さらに、S級レースに出場するときに、特別選抜予選にシード出場できますね。
S級S班の選手はG1・G2やS級レースで活躍しやすいため、翌年もS級S班になりやすいです。
また、S級S班は、黒と赤をコンセプトにした専用のユニフォームを着用します。
他のS級選手とは違うデザインなので、S級レースを観戦するときはチェックしてみてください。

心身ともに秀でた最強のKEIRINアスリートにふさわしい“黒と赤”をコンセプトに、胸のゴールドラインは彼らのプライドを表現。上下一体感のある“黒と赤”の組み合わせにより、日本発祥のKEIRINの精神性と躍動感のあるスポーツ性を志向しました。また、『KEIRINグランプリ』優勝者が翌年に着用する“1番車”のユニフォームには、胸と腕に「KING of KEIRIN」の文字が金色で施されています。
引用:けいりんマルシェ
競輪のS級S班になる条件は?
競輪のS級S班になる条件は、例年12月末に開催される競輪グランプリに出場することです。
例えば、2025年のS級S班になるには、2024年の競輪グランプリ出場が条件ですね。
また、競輪グランプリ出場の条件は、G1優勝か獲得賞金ランキング上位に入ることです。
つまり、S級S班になる条件も、このどちらかの条件を満たすことになります。
ここからは、S級S班になる条件について解説するので、初心者の方は覚えておきましょう。

S級S班になる条件1|G1レースを優勝する
S級S班になる条件の1つ目は、G1を優勝して、競輪グランプリに出場することです。
具体的に、対象となるG1はこのようになっています(カッコ内は開催時期)。
- 全日本選抜競輪(2月中旬)
- 日本選手権競輪(4月中旬)
- 高松宮記念杯競輪(6月中旬)
- オールスター競輪(8月中旬)
- 寛仁親王牌(10月中旬)
- 競輪祭(11月下旬)
G1に出場するためには、レースごとの厳しい出場条件を満たさなければいけません。
例えば、日本選手権には、獲得賞金の上位者が主に出場します。
ただし、S級S班の選手は出場条件を無視して、優先出場できるので有利ですね。
また、G1は他のレースと比べて出場選手のレベルもかなり高いです。
そのG1を優勝した選手ともなれば、翌年のS級S班に所属するのも納得できるでしょう。

S級S班になる条件2|獲得賞金ランキング上位に入る
出典:KEIRIN.JP
S級S班になる条件の2つ目は、獲得賞金上位者になって、競輪グランプリに出場することです。
競輪グランプリの出場選手を決めるときは、はじめにG1優勝者の出場が確定します。
その後、出場選手が9名になるようにG1優勝者を除いた獲得賞金上位者が出場権を得ますね。
獲得賞金のボーダーは毎年変わりますが、例年5,000~8,000万円になっています。
G2優勝者やS級レースを安定して勝っていた選手は、この条件でS級S班になることが多いです。

S級S班になる条件3|選考委員会に認められる
S級S班になる条件の3つ目は、選考委員会に認められて、競輪グランプリに出場することです。
具体的には、オリンピックや世界選手権で活躍した選手が出場することがあります。
例えば、2008年に「永井清史」選手が北京オリンピックで銅メダルをとって出場しましたね。
ただし、この条件で出場した選手は、これまでの40開催で5名しかいませんでした。
ほとんど起こらないので、S級S班はG1優勝か獲得賞金上位に入ることが条件と言えるでしょう。

競輪のS級S班の選手は?(2025年)
2025年のS級S班の選手は、競輪グランプリ2024に出場した下記9名の選手になります。
具体的に、2025年のS級S班の選手をまとめました。
- 「古性優作」選手(大阪)
- 「平原康多」選手(埼玉)
- 「郡司浩平」選手(神奈川)
- 「眞杉匠」選手(栃木)
- 「岩本俊介」選手(千葉)
- 「清水裕友」選手(山口)
- 「北井佑季」選手(神奈川)
- 「新山響平」選手(青森)
- 「脇本雄太」選手(福井)
この9名の選手は、2024年12月27日~2025年12月26日の約1年間、S級S班に所属します。
2025年の競輪界を引っ張っる選手として、選手名を覚えておきましょう。
また、2025年のS級S班には、南関東地区が3名、近畿地区と関東地区が2名います。
競輪では同じ地区でラインを組むことが多いので、この3地区には注目です。
特に、南関東地区は安定して3名ラインを組めるので、2025年のG1では活躍に注目ですね。

「古性優作」選手(大阪)
出典:KEIRIN.JP
2025年のS級S班に所属する選手の1人目は、大阪府の古性優作(こしょうゆうさく)選手です。
古性選手は、オールスター競輪2024と寛仁親王牌競輪2024の優勝者ですね。
さらに、競輪グランプリ2024でも「脇本雄太」選手の番手から差して1着をとりました。
2024年の年間獲得賞金は約3億8,312万円で、歴代最高額を樹立しています。
同じS級S班には福井県の「脇本雄太」選手もいるので、2025年のG1でも活躍に期待できますね。

「平原康多」選手(埼玉)
出典:KEIRIN.JP
2025年のS級S班に所属する選手の2人目は、埼玉県の平原康多(ひらはらこうた)選手です。
平原選手は日本選手権競輪2024を優勝して、競輪グランプリに出場しました。
競輪グランプリでは「眞杉匠」選手と連携しましたが、特に活躍できずに8着でしたね。
平原選手は2023年まで10年連続でS級S班でしたが、2024年はS級1班でした。
しかし、2025年は2年ぶりにS級S班に復帰したので、これからの活躍にも期待したいですね。

「郡司浩平」選手(神奈川)
出典:KEIRIN.JP
2025年のS級S班になる選手の3人目は、神奈川県の郡司浩平(ぐんじこうへい)選手です。
郡司選手は全日本選抜競輪2024を優勝して、競輪グランプリに出場しました。
競輪グランプリでは北井-郡司-岩本の3名ラインを組みましたが、惜しくも4着でしたね。
郡司選手も2023年までは4年連続でS級S班で、2024年にS級1班に降班しました。
しかし、2025年は2年ぶりにS級S班に復帰したので、これからの活躍にも期待したいですね。

「眞杉匠」選手(栃木)
出典:KEIRIN.JP
2025年のS級S班に所属する選手の4人目は、栃木県の眞杉匠(ますぎたくみ)選手です。
眞杉選手は獲得賞金ランキング上位者として、競輪グランプリに出場しました。
競輪グランプリでは「平原康多」選手と連携しましたが、活躍できずに7着でしたね。
眞杉選手は2024年に初めてS級S班になって、2年連続でS級S班になりました。
2024年はG2を2つも優勝しているので、2025年のG1・G2でも活躍に期待したいところです。

「岩本俊介」選手(千葉)
出典:KEIRIN.JP
2025年のS級S班になる選手の5人目は、千葉県の岩本俊介(いわもとしゅんすけ)選手です。
岩本選手は獲得賞金ランキング上位者として、競輪グランプリに出場しました。
競輪グランプリでは北井-郡司-岩本の3名ラインを組みましたが、惜しくも6着でしたね。
岩本選手は2008年デビューのベテラン選手で、初めてS級S班になりました。
南関東地区にはS級S班が3名もいるので、2025年も活躍してS級S班を維持してほしいですね。

「清水裕友」選手(山口)
出典:KEIRIN.JP
2025年のS級S班に所属する選手の6人目は、山口県の清水裕友(しみずひろと)選手です。
清水選手は獲得賞金ランキング上位者として、競輪グランプリに出場しました。
競輪グランプリでは単騎でしたが、近畿ラインの後ろからマークで2着をとりましたね。
清水選手はこれで6回目のS級S班で、S級S班に所属する回数も増えてきました。
中国地区には、競輪グランプリ2023の勝者「松浦悠士」選手がいるので連携にも注目ですね。

「北井佑季」選手(神奈川)
出典:KEIRIN.JP
2025年のS級S班に所属する選手の7人目は、神奈川県の北井佑季(きたいゆうき)選手です。
北井選手は高松宮記念杯競輪2024を優勝して、競輪グランプリに出場しました。
競輪グランプリでは北井-郡司-岩本のラインを組みましたが、残念ながら9着でしたね。
北井選手は元サッカー選手で、2021年に競輪選手としてデビューしました。
2022年にはS級2班に特昇して、その後S級1班に昇班して、今回初めてS級S班になりましたね。

「新山響平」選手(青森)
出典:KEIRIN.JP
2025年のS級S班になる選手の8人目は、青森県の新山響平(しんざんきょうへい)選手です。
新山選手は獲得賞金ランキング上位者として、競輪グランプリに出場しました。
競輪グランプリでは単騎で、清水選手の後ろに付きましたが、惜しくも5着でしたね。
新山選手は2023年に初めてS級S班になり、3年連続でS級S班を維持しています。
2023年と2024年はG1優勝がなかったので、2025年には久しぶりのG1優勝に期待したいですね。

「脇本雄太」選手(福井)
出典:KEIRIN.JP
2025年のS級S班に所属する選手の9人目は、福井県の脇本雄太(わきもとゆうた)選手です。
脇本選手は競輪祭2024を優勝して、競輪グランプリに出場しました。
競輪グランプリでは古性選手と連携して古性選手を1着に導き、自身は3着をとりましたね。
脇本選手はこれで6回目のS級S班で、S級S班に所属する回数も増えてきました。
同じ近畿地区のS級S班には古性選手もいるので、2025年のG1・G2でも活躍に期待できますね。

競輪のS級S班の選手は?(2024年)
競輪のS級S班の選手は?(2023年)
競輪のS級S班の選手は?(歴代)
競輪のS級S班の選手について、直近5年間(2021年~2025年)の歴代選手をまとめました。
下の表では、競輪グランプリの車番順に上から選手名を並べています。
2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 古性優作 | 古性優作 | 松浦悠士 | 郡司浩平 |
平原康多 | 佐藤慎太郎 | 郡司浩平 | 郡司浩平 | 脇本雄太 |
郡司浩平 | 松浦悠士 | 新山響平 | 平原康多 | 松浦悠士 |
真杉匠 | 真杉匠 | 守澤太志 | 古性優作 | 和田健太郎 |
岩本俊介 | 深谷知広 | 松浦悠士 | 佐藤慎太郎 | 清水裕友 |
清水裕友 | 山口拳矢 | 平原康多 | 守澤太志 | 守澤太志 |
北井佑季 | 清水裕友 | 新田祐大 | 吉田拓矢 | 平原康多 |
新山響平 | 新山響平 | 佐藤慎太郎 | 宿口陽一 | 新田祐大 |
脇本雄太 | 脇本雄太 | 脇本雄太 | 清水裕友 | 佐藤慎太郎 |
敬称略
直近5年間のS級S班の選手を調べたところ、5年連続でS級S班だった選手はいませんでした。
ただし、古性選手や平原選手など、S級S班に4回なった選手はいるので注目です。
逆に、山口選手や吉田選手などは一度はS級S班になれましたが、維持できませんでしたね。
また、S級S班は2008年に制度化されて、2012年に現在の形式になりました。
2012年以降にS級S班になった回数が最も多いのは「平原康多」選手の11回となっていますね。


競輪のS級S班|よくある質問
ここからは、競輪のS級S班についてのよくある質問に回答していきます。
競輪のS級S班の最年少は?
2025年のS級S班の最年少は、25歳の「眞杉匠」選手です。
また、歴代では、2019年に21歳でS級S班になった「深谷知広」選手が最年少ですね。
競輪のS級S班の人数は?
競輪のS級S班の人数は、2012年から9名になっています。
ちなみに、2008~2011年の4年間は、S級S班の選手が18名になっていました。
競輪のSSイレブンとは?
競輪のSSイレブンとは、2011年の競輪グランプリに出場した選手による一般財団法人です。
東日本大震災の被災地支援競走を開催したりしたそうですね。
競輪のS級S班の車券を買うには?
競輪のS級S班の車券を買うには、G1・G2のネット投票がおすすめです。
具体的な狙い目も知りたい方は、競輪予想サイトを活用するのも一つの手ですね。
競輪のS級S班の選手は?(2022年)
競輪の2022年のS級S班は「松浦悠士」選手や「郡司浩平」選手でした。
また、競輪グランプリ2021では「古性優作」選手が1着をとりましたね。
競輪のS級S班の選手は?(2021年)
競輪の2021年のS級S班は「郡司浩平」選手や「脇本雄太」選手でした。
また、競輪グランプリ2020では「和田健太郎」選手が1着をとりましたね。


競輪のS級S班|まとめ
競輪のS級S班について、この記事のポイントをおさらいします。
- 9名だけが所属できる最上級の級班
- 競輪グランプリ出場者が所属
- S級S班はG1・G2に優先出場できる
- 適用期間は約1年間
- 歴代最多は「平原康多」選手の11回
競輪のS級S班の選手は、その年の競輪選手の代表であり、競輪界を引っ張っていく選手です。
G1・G2の優先出場できるので、ビッグレースで見かける機会も多いでしょう。
他の選手より車券に絡みやすいので、S級S班の選手は名前を覚えておくのがおすすめです。
また、2024年の競輪グランプリは「古性優作」選手が優勝しました。
古性選手は2023年の獲得賞金ランキング1位にもなったので、2025年の活躍にも注目ですね。


参考サイト
おすすめの関連記事