「競輪の二分戦ってなに?」
「二分戦はどんなレース展開になるの?」
「二分戦の予想のコツが知りたい!」
という方に向けて、この記事では競輪の二分戦についてまとめました。
二分戦について一緒に勉強して、競輪勝ち組を目指しましょう。
この記事の目次
競輪の二分戦とは?
競輪の二分戦とは、2つのラインに分かれて行われるレースのことです。
ラインとは、レース中に一時的に組むチームのようなもので、同じ競輪場の練習仲間や同じ地区の選手同士で組まれます。
例えば、上のイラストでは、1番車(白)、2番車(黒)、3番車(赤)、4番車(青)が1つのラインを組み、5番車(黄)、6番車(緑)、7番車(橙)が別のラインを組んでいます。
このレースはラインが2つしかないので、二分戦ということになりますね。
ここからは、二分戦の基礎知識について解説していきます。
二分戦かどうかはどうしたらわかる?
出典:KEIRIN.JP
自分が予想するレースが二分戦かどうかは、「競輪投票サイトの出走表」や「競輪場での脚見せ」でチェックできます。
競輪投票サイトとは、スマホやパソコンを使ってインターネット投票ができるサイトのことで、「KEIRIN.JP」や「Kドリームス」などがあります。
これらの投票サイトの出走表には、「並び予想」という形で「そのレースでどのようにラインが組まれるのか?」が書かれています。
並び予想でラインが2つしかなかったら、そのレースは二分戦ということですね。
また、競輪場での脚見せとは、本番のレースの前に出場選手がバンクを周回することです。
競馬のパドック、競艇の展示航走のようなものですね。
脚見せでは、それぞれの選手が本番のレースと同じラインを組んで走ります。
つまり、脚見せでラインが2つしかなかったら、本番のレースでも二分戦になるということです。
二分戦が多いのは9車立?7車立?
競輪では、出場選手が9名のレースを9車立、出場選手が7名のレースを7車立と呼びます。
9車立と7車立で「何分戦が多いのか?」を200レース以上で調査してみました。
二分戦 | 三分戦 | 四分戦 | |
---|---|---|---|
9車立 | 7.5% | 70.1% | 21.6% |
7車立 | 45.2% | 51.2% | 3.6% |
上の表から、9車立では二分戦はほとんどなく、7車立では約半分のレースが二分戦となっていることがわかります。
7車立は出場選手が少ないので、ラインの数も少なくなりやすいわけですね。
ここからは「7車立の二分戦」を詳しく解説していきます。
9車立の二分戦でも主な傾向は変わらないので、「9車立の二分戦が知りたい!」という方も参考にしてみてください。
競輪の二分戦の特徴と予想のコツは?
競輪の二分戦の特徴は、
- レース展開がわかりやすい
- ラインで決着しやすい
- 配当が安くなりやすい
の3つです。
それぞれの特徴と、特徴に合わせた予想のコツを詳しく解説していきます。
レース展開がわかりやすい
二分戦は、ラインの数が少ないのでレース展開がわかりやすく、主なレース展開は2つしかありません。
1つ目は、Sを取ったラインが残り2周くらいのタイミングで後ろに下がり、残り1周~残り半周くらいのタイミングで捲りを仕掛ける展開です。
このとき、Sを取ったラインが強ければ、捲りが決まって上位着をとることができます。
逆に、Sを取ったラインが弱ければ、捲り切れずにもう一つのラインに逃げられてしまいます。
このレース展開では、ラインの先行選手の実力で勝負が決まることが多いですね。
2つ目は、Sを取ったラインが後ろに下がらずに、前の位置のままでゴールまで踏ん張る展開です。
このような戦略は「突っ張り先行」と呼ばれています。
Sを取ったラインがかなり強ければ最後まで逃げ切ることができますが、多くの場合はもう一つのラインに捲られてしまいます。
なぜなら、Sを取ったラインの先行選手が風圧を受け続けて、体力を使いすぎてしまうからです。
ラインで決着しやすい
二分戦では、同じライン内の選手が1着、2着をとることが多くなります。
これは、ラインが2つしかないことや、ラインが長くなりやすいことが原因です。
そのため、二分戦では、同じラインの「先行-番手」や「番手-先行」のような買い目を狙いましょう。
また、三番手の選手が1着をとることはほとんどなく、2着をとることも少ないです。
競走得点や勝率・2連率が高くなければ、基本的には3着以下と考えてよいでしょう。
配当が安くなりやすい
二分戦では、強い選手が順当に勝つことが多いため、配当が安くなりやすいです。
そのため、二分戦では、買い目点数を絞って勝負するようにしましょう。
具体的には、二車単なら1点~2点くらい、三連単なら5点~6点くらいがおすすめです。
買い目点数を絞ることで、トリガミが少なくなり、的中したときに大きく稼ぎやすくなります。
競輪の二分戦の具体的なレース
ここまでの解説をおさらいするために、競輪の二分戦の具体的なレースを解説していきます。
今回、解説するのは、2020年6月28日の函館第3Rです。
まずは、出走表を見てみましょう。
出典:KEIRIN.JP
このレースの並び予想は「1436/275」となっていました。
ラインが2つしかないので二分戦ですね。
次に、選手ごとの競走得点を比べると、
- 1436ライン:77.11、74.28、65.61、61.28
- 275ライン:67.33、73.00、62.95
となっています。
先行選手、番手選手の競走得点がどちらも高いことから、このレースでは1436ラインがレースの主導権を握りそうですね。
最後に、ライン内の競走得点を比べて、1着は1番車、2着は4番車と決めることができます。
ここで、二分戦は配当が安くなりやすいので、買い目点数を絞って勝負するのが良いでしょう。
このレースなら、二車単「1-4」の1点買いがおすすめですね。
レース結果は「1-4-7」なので、二車単「1-4」は的中です。
オッズは1.4倍と安いですが、1点買いならきちんとプラス収支になりますね。
このように、二分戦では、堅い予想を少ない買い目点数で狙っていくのがおすすめです。
【競輪の二分戦】まとめ
競輪の二分戦について、もう一度まとめると、
- 二分戦とは、ラインが2つしかないレースのこと
- 二分戦は7車立のレースで多い
- 二分戦はレース展開がわかりやすい
- 二分戦はラインで決着しやすい
- 二分戦は配当が安くなりやすい
の5つがポイントです。
コロナウイルスの影響で、競輪のレースは7月~9月の間は全て7車立で行われます。
そのため、普段は9車立のレースを予想している方でも、二分戦の予想をしなければならないことが多くなるでしょう。
この記事の内容を活かして、プラス収支を勝ち取ってみてください。
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