競輪の追込み

【競輪の追込みとは?】番手・三番手の意味・仕事・狙うコツ!

この記事では、競輪の追込みについて、

「追込みってなに?」

「番手や三番手の仕事は?」

「追込み選手を狙うコツは?」

といった疑問に回答していきます。

競輪の追込みとは、先行選手や捲り選手の後方について周回する戦法です。

周回中は後方から仕掛けてくる選手をブロックし、自分のラインが抜かされないように守ります。

その後、最後の直線で一気にダッシュし、前にいる選手を追い抜いて1着を狙います。

ここから、追込み選手の意味・仕事・狙うコツを解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

追込み選手は、ラインの2番目や3番目の選手のことだな!
狙うコツをマスターして、競輪勝ち組を目指しましょう。

 

競輪の追込みとは?

意味

競輪の追込みとは、先行選手や捲り選手の後方について周回する戦法です。

周回中は後方から仕掛けてくる選手をブロックし、自分のラインが抜かされないように守ります。

その後、最後の直線で一気にダッシュし、前にいる選手を追い抜いて1着を狙います。

また、ラインの前から2番目の位置を番手、3番目の位置を三番手と呼びますね。

追込み選手の脚質は「追」か「両」のことが多く、決まり手は「差し」「マーク」が多いです。

ここからは、競輪の追込みについての基礎知識を解説していきます。

先行選手や捲り選手に後方につく戦法

追込み選手

競輪では、ラインと呼ばれるチームが、2~3名の選手によってレースごとに作られます。

このとき、ラインの先頭ではなく、2番目以降に位置取るのが追込み選手です。

追込み選手は、ラインの先頭の選手が風圧から守ってくれるので、体力を温存できます。

そして、温存した体力で最後の直線を一気にダッシュして、前の選手を抜いていくわけですね。

競輪選手は最高時速70kmを出せるから、受ける風圧も凄いんだぜ!

しかし、いつもこの勝ち方をしていては、誰も自分とラインを組んでくれなくなってしまいます。

そのため、追込み選手は、周回中は後方から仕掛けてくる選手をブロックするのです。

これによって、ラインの先頭の選手と追込み選手は、持ちつ持たれつの関係になります。

実力上位の追込み選手は、横に動いてブロックするための「横脚」に優れていることが多いです。

この持ちつ持たれつの関係が「競輪道」と呼ばれるものですね。

2番目が番手、3番目が三番手

番手と三番手

競輪では、ラインの前から2番目の位置を番手、3番目の位置を三番手と呼びます。

そして、番手の位置にいる選手を番手選手、三番手の位置にいる選手を三番手選手と呼びます。

例えば、3名ラインが3つある場合、番手選手と三番手選手は3名ずついることになりますね。

逆に、ラインの先頭の選手は、私のブログでは先行選手または捲り選手と呼んでいます。

先頭の選手が、逃げを狙う場合は先行選手、捲りを狙う場合は捲り選手と使い分けています。

追込みは戦法のことで、番手や三番手はライン内での位置のことだな!

追込み選手の脚質は「追」か「両」

選手の脚質

出典:KEIRIN.JP

競輪選手の脚質には、大きく分けて「逃」「追」「両」の3つのタイプがあります。

「逃」は、長い距離をスピードを落とさずに走ることができる、持久力のある脚質です。

一方「追」は、トップスピードにもっていくまでの時間が短い、ダッシュ力のある脚質です。

また「逃」と「追」のどちらもできる選手の脚質は「両」と表記されます。

「両」の選手は、昔は「逃」だった選手が、年を取って「追」も習得したケースが多いです。

競輪選手の脚質は「逃」「追」「両」の3種類だ!

このうち、追込み選手になりやすいのは、脚質が「追」または「両」の選手です。

追込み選手は、先行選手が風圧から守ってくれるので体力を消耗しにくくなっています。

持久力よりダッシュ力のほうが重要なので「逃」より「追」のほうが適しているわけです。

また「両」の選手は持久力もある程度あるため、早めに仕掛けることができます。

追込み選手が早めに仕掛ける戦略は「二段駆け」や「番手捲り」と呼ばれていますね。

脚質が「追」の選手は、ブロックが上手いことが多いです。

決まり手は「差」か「マ」

選手の決まり手

出典:KEIRIN.JP

競輪では、1・2着をとった選手の戦法が「決まり手」として記録されます。

決まり手には「逃げ」「捲り」「差し」「マーク」の4つがあります。

この4つのうち、追込み選手に多い決まり手は「差し」と「マーク」ですね。

まず、差しは、最後の直線で一気にダッシュして1・2着をとったときの決まり手です。

そのため、差しが多い選手は、ダッシュ力に優れた選手と考えることができます。

出走表の「マ」は「マーク」のことだぜ!

次に、マークは、前の選手について行って2着をとったときの決まり手です。

2着をとったときの決まり手なので、1着の決まり手がマークになることはありません。

また、基本的に、2着がマークのときは、1着は逃げや捲りが多くなります。

そのため、マークが多い選手は、前の選手をよく勝たせている選手と考えることができますね。

追込み選手の走り方を判断するときは、差しとマークの回数を比べてみましょう。

差しとマークの回数を比べて、選手の得意な戦法を判断しましょう。

 

競輪の追込み選手の仕事は?

高評価

競輪の追込み選手の仕事は、周回中に後方から仕掛けてくる選手をブロックすることです。

これによって、先行選手と追込み選手は持ちつ持たれつの関係になります。

ブロックが上手い選手は、先行選手が積極的に引っ張ってくれるようになりますね。

逆に、全くブロックしない選手は、誰ともラインが組めなくなってしまいます。

そのため、追込み選手にとって、ブロックの上手さはダッシュ力と同じく重要な要素なのです。

ここからは、追込み選手の仕事について解説していきます。

番手の仕事は外側を守ること

番手が外側を守る

番手選手の仕事は、後方の選手が外側から抜いてくるのをブロックすることです。

競輪では、外帯線の内側を前走する選手を内側から抜いてはいけません。

先行するラインは外帯線の内側を走っているので、後方のラインは外側から抜くことになります。

これを防ぐために、外側に動いてブロックするのが番手選手の仕事というわけです。

ブロックされたラインは、さらに外側を走らされるので、体力を余計に消耗してしまいます。

ブロックが上手い選手は「横脚が良い」と言われるな!

三番手の仕事は内側を守ること

三番手が内側を守る

三番手選手の仕事は、後方の選手が内側から抜いてくるのをブロックすることです。

後方の選手が仕掛けてきたとき、番手選手は外側に動いてブロックしにいきます。

すると、番手選手は外帯線の外側を走ることになるので、内側から抜かれてしまいますね。

これを防ぐために、内側を締めてブロックするのが三番手選手の仕事というわけです。

番手選手が外側、三番手選手が内側を守ることで、先行選手は安心して走ることができます。

三番手選手は何もしてないように見えて、しっかり仕事をしていますよ。

最後の直線で前の選手を抜く

最後の直線の勝負

追込み選手の仕事は最終4コーナーまでで、最後の直線では1着をとるために走ります。

ラインの先頭の選手は風圧を受けて体力が減っているので、最後の直線では失速しますね。

その隙を突いて、体力の残っている追込み選手は1着を狙いに行くわけです。

このとき、上手くブロックが決まっていれば、他のラインは後方にいるはずですね。

そのため、競輪では同じラインの選手が1・2着をとる「スジ決着」が出やすくなっています。

「逃-マ」「捲-マ」「差-逃」「差-捲」のどれかで決着することが多いな!

 

競輪の追込み選手を狙うコツは?

比較

ここまでの解説で、競輪の追込み選手の意味と仕事についてはわかったと思います。

しかし、意味と仕事がわかったところで、それを予想に活かせなければ意味がありません。

ここからは、競輪の追込み選手を狙うコツとして、以下の6つを解説していきます。

追込み選手を狙うコツ

  • 先行ラインの番手は1着をとりやすい
  • 番手捲りは1着をとりやすい
  • みなし直線が長いと有利
  • 三番手が1着をとるのは難しい
  • 捲り選手が弱いと不利
  • 番手競りがあると荒れやすい
6つのコツをマスターして、的中率と回収率をアップさせましょう。

先行ラインの番手は1着をとりやすい

先行ラインの番手選手

競輪では、先行ライン(逃げを狙うライン)の番手選手が1着をとりやすいです。

これは、先行ラインは最後の直線で一番前のポジションをとっていることが多いからですね。

さらに、先行選手は最も風圧を受けるため、ゴール前に体力切れになりやすいです。

そのため、番手選手は、先行選手が失速したところを差せるわけですね。

出走表から先行ラインを見極めて、ラインが強ければ「差-逃」のスジ決着を狙いましょう。

逃げの決まり手が多い選手は、先行選手になりやすいぜ!

番手捲りは1着をとりやすい

番手捲り

番手捲りとは、番手から捲りを打つ戦法のことで、二段駆けと呼ばれることもあります。

これは、番手に持久力がある程度ある選手がついているときに起こりやすいです。

番手選手は体力を温存しているので、捲りのスピードがゴールまで持ちやすくなります。

その結果、普通に捲りや差しを狙うよりも、1着をとれる確率が高くなるわけですね。

番手選手の脚質が「逃・両」の場合や、決まり手に「捲り」がある場合は注意しましょう。

番手捲りをしそうな選手がいたら、1着で狙うのがおすすめです。

みなし直線が長いと有利

みなし直線

みなし直線とは、最終4コーナーからゴールまでの最後の直線のことです。

これが長いと、ラインの先頭の選手が体力切れになりやすくなります。

その結果、最後の直線での逆転が起こりやすく、追込み選手にチャンスが生まれますね。

みなし直線の長さは、全国43カ所の競輪場のバンクごとに違っています。

詳しくは「競輪場 特徴」の記事にまとめているので、よかったら確認してみてください。

みなし直線は、333バンクでは短く、500バンクでは長いことが多いな!

三番手が1着をとるのは難しい

三番手の位置

ラインの先頭の選手や番手選手と比べて、三番手選手は1着をとりにくくなっています。

これは、最後の直線に入ったときに、三番手選手がかなり後ろにいるからです。

1着をとるには2名を抜かないといけないので、ゴールまでに抜ききれないことが多いですね。

また、三番手選手の横には、後方のラインの選手が並走していることもあります。

この場合、横に動くスペースがなく、そのまま何もできずにレースが終わってしまうのです。

三番手選手は、レース展開が向かないと1・2着は難しいですね。

捲り選手が弱いと不利

捲り選手についた番手選手

追込み選手が1・2着をとるには、そのラインが最後の直線で良い位置にいなければいけません。

そのため、ラインの先頭の選手が弱いと、同じラインの追込み選手も活躍しにくいです。

特に、捲り選手についた追込み選手は、捲りが失敗したときに何もできずに負けてしまいます。

追込み選手がどれだけ強くても、そのラインの捲り選手が弱い場合は着外も検討しましょう。

逆に、先行選手は多少弱くても、捲り選手がきちんとブロックすればチャンスが生まれますね。

追込み選手を狙うときは、ラインの強さも確認してみてくれ!

番手競りがあると荒れやすい

番手競り

番手競りとは、2名以上の追込み選手が、1名の先行選手または捲り選手の番手を取り合うことです。

競りに勝った選手は有利な位置をとれるため、車券に絡みやすくなります。

逆に、競りに負けた選手は体力を消耗しただけなので、着外になることが多いです。

番手競りがあると、その後ろの選手が漁夫の利を得たりするので、レースが荒れやすくなります。

そのため、番手競りがあるレースでは、買い目を広げて穴狙いをするのがおすすめですね。

競りがあるかどうかは、並び予想を確認すればある程度わかります。

 

【競輪の追込み】まとめ

おすすめ

競輪の追込みについてまとめると、この5つがポイントです。

  • 先行選手や捲り選手の後方につく戦法
  • ラインの2番目が番手、3番目が三番手
  • 差しが多い選手はダッシュ力がある
  • マークが多い選手は前の選手を勝たせやすい
  • 後方のラインをブロックするのが仕事

競輪では、先行ラインの番手選手や番手捲りをする選手は、1着をとりやすくなっています。

さらに、みなし直線が長いバンクでは、追込み選手全体が活躍しやすいですね。

逆に、捲り選手が弱いときや番手競りがあるは、番手選手は着外になってしまうこともあります。

この記事でマスターした追込み選手の知識を活かして、競輪勝ち組を目指してみてください。

さっそく、今日のレースから実践してみるぜ!
他にも初心者向けの記事をまとめたので、よかったら読んでみてください。

 

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