「競輪のスジ違いってなに?」
「スジ違いになりやすいレースは?」
「実際にどんな車券を買ったらいいの?」
という方に向けて、この記事では競輪のスジ違いについてまとめました。
スジ違いとは、レースの決着の仕方を表した用語で、「違うラインの選手が1着、2着をとること」を指します。
一緒にスジ違いについて勉強して、レースの予想に役立てていきましょう。
競輪のスジ違いとは?
競輪のスジ違いとは、レースの決着の仕方を表した用語で、「違うラインの選手が1着、2着をとること」を指します。
逆に、「同じラインの選手が1着、2着をとること」は、競輪用語で「スジ」と呼ばれています。
例えば、ラインが「123/456/789」の三分戦があったとしましょう(「123」は、1番車が先行、2番車が番手、3番車が三番手のライン)。
このとき、「1-4」(1着が1番車、2着が4番車)などの決着がスジ違いで、「1-2」(1着が1番車、2着が2番車)などの決着がスジということになります。
1着と2着が違うラインの選手なら「スジ違い」で、同じラインなら「スジ」というわけですね。
スジ違いになりやすいレースの特徴
スジ違いになりやすいレースの特徴は、
- 四分戦や細切れ戦
- 有力なラインが2つ
- ライン内の選手の実力差が大きい
の3つです。
まず、四分戦や細切れ戦では、三分戦に比べてラインの数が増えるため、スジ違いになる組み合わせが増えます。
また、3名ラインが減り、2名ラインが増えるため、ライン同士の戦いが激しくなります。
結果として、レースが混戦になり、ラインに関係なく1着や2着が決まりやすくなるのです。
次に、有力なラインが2つのときは、その2つのラインから1着と2着が出て、スジ違いになりやすくなります。
2つのラインがゴール直前で戦って、ごちゃごちゃした混戦になるイメージですね。
逆に、有力なラインが1つだけのときは、そのラインでスジ決着になることが多くなります。
また、有力なラインが3つのときは、2つのラインが戦っている隙を突いて、残ったラインの選手が1着と2着をとりやすくなります。
スジ違いになるためには、有力な2つのライン以外は弱いラインでないとダメなんですね。
最後に、ライン内の選手の実力差が大きいと、ラインがちぎれやすくなります。
例えば、先行選手が番手選手よりも圧倒的に強いときは、先行選手がレースの途中で番手選手を置き去りにしてしまいます。
そして、その先行選手が他のラインに混ざって1着(または2着)をとり、スジ違いになるのです。
ライン内の選手の競走得点や勝率などを見比べて、ラインがちぎれるかどうかを予想しましょう。
スジ違いで出やすい3つのパターン
スジ違いには、着順の組み合わせによっていくつかのパターンがあります。
例えば、ラインが「123/456/789」の三分戦があったとしましょう。
このとき、「1-4」のように「先行-先行」のスジ違いもあれば、「1-5」のように「先行-番手」のスジ違いもあるわけです。
他にも、「3-6」のように「三番手-三番手」のスジ違いもありますね。
そして、いくつかのパターンのなかでも、特に出やすいのが、
- 先行-先行
- 先行-番手
- 番手-先行
の3つのパターンです。
スジ違いの車券には、先行選手が絡みやすいということですね。
そのため、スジ違いの車券を買うときは、この3つのパターンを基本にして買うのがおすすめです。
逆に、三番手選手が絡むスジ違いはほとんど出ません。
三番手選手は、ラインの後方なので追い上げが難しいうえに、実力下位の選手であることが多いからです。
そのため、三番手選手が絡むスジ違いは、「このレースはかなり荒れそうだな!」と思ったときだけ買うようにしましょう。
実際にスジ違いで決着したレースを解説!
出典:KEIRIN.JP
実際にスジ違いで決着したレースを見てみましょう。
上のイラストは、2020年4月1日の小田原第6Rの出走表です。
まず、このレースはラインが「387/41/92/65」の四分戦となっていたので、スジ違いが出やすいレースの特徴1を満たしています。
次に、先行選手と番手選手の競走得点を、ラインごとに表にまとめて比べてみます。
ライン | 先行 | 番手 |
---|---|---|
「387」ライン | 100.70 | 92.68 |
「41」ライン | 93.55 | 97.16 |
「92」ライン | 107.18 | 105.16 |
「65」ライン | 92.00 | 99.41 |
上の表から、「387」ラインは、先行選手の競走得点が、番手選手の競走得点よりも8.02も高いことがわかります。
さらに、勝率、2連対率、3連対率を見ても、3番車と8番車の間には実力差があることがわかりますね。
これは、スジ違いが出やすいレースの特徴3を満たしています。
おそらく、8番車は3番車に付いて行けず、「387」ラインはちぎれてしまうでしょう。
最後に、ラインごとの競走得点を比べると、「92」ラインの1つだけが有力ラインに見えます。
有力ラインが1つだけのときはスジ決着になりやすいですが、オッズを見てみると「2-9」や「9-2」のオッズはかなり低くなっていました。
それならば、競走得点が3番目に高い3番車を買い目に入れて、スジ違い決着を狙ったほうが期待値は高くなりそうですね。
具体的には、「3-9」「9-3」「3-2」「2-3」などを狙うのが良さそうです。
はたして、レースの結果は……?
出典:KEIRIN.JP
レース結果は「3-9」だったので、私の予想は的中です。
二車単「3-9」は6番人気のオッズ26.7倍でした。
これは、「先行-先行」のスジ違いのパターンですね。
予想した通り、レースの途中で「387」ラインはちぎれて、3番車が一人で独走する状況になりました。
このように、スジ違いになりそうなレースでは、スジ違いを狙うことで高いオッズを的中させることができます。
【競輪のスジ違い】まとめ
競輪のスジ違いについて、もう一度まとめると、
- スジ違いとは、違うラインの選手が1着、2着をとること
- スジ違いは、四分戦や細切れ戦で出やすい
- スジ違いは、有力ラインが2つのときに出やすい
- スジ違いは、ライン内の選手の実力差が大きいときに出やすい
- 「先行-先行」「先行-番手」「番手-先行」のスジ違いが出やすい
の5つです。
スジ違いは、スジより予想が難しいですが、その分だけ高いオッズを狙うことができます。
レース展開を考えて、スジ違いを上手く狙うことが、競輪で稼ぐための近道ですね。
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