この記事では、競輪の万車券(まんしゃけん)について、
「万車券ってなに?」
「出る確率は何パーセント?」
「どうやったら当たる?」
といった疑問に回答していきます。
競輪の万車券とは、配当が1万円以上の車券のことです。
これは、オッズ100倍以上の車券と言い換えることもできますね。
万車券は三連単が最も出やすく、三連単の万車券が出る確率は約40%となっています。
しかし、三連単の万車券は1レースで450~500通りもあり、普通に買っても的中しません。
ここから、万車券の当て方や買い方を解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
競輪の万車券とは?
競輪の万車券(まんしゃけん)とは、配当が1万円以上の車券のことです。
ここからは、万車券の基礎知識として、以下の3つについて解説していきます。
万車券の基礎知識
- 配当が1万円以上の車券
- 読み方は「まんしゃけん」
- 出る確率は約40%
万車券は配当が1万円以上の車券
出典:KEIRIN.JP
競輪の公式サイト「KEIRIN.JP」には、万車券の意味がこのように書かれていました。
配当が1万円以上の車券のこと。
引用:KEIRIN.JP
配当とは「車券1枚に対して払い戻される金額」のことです。
車券1枚は100円なので、配当が1万円以上というのは、オッズ100倍以上を意味しますね。
つまり、万車券は、オッズ100倍以上の車券と言い換えることもできます。
ちなみに、100円が100万円になる車券は「100万車券」と呼ばれることがあるようです。
万車券の読み方は「まんしゃけん」
競輪の万車券は「まんしゃけん」と読みます。
万(まん)は配当1万円を、車券(しゃけん)は勝者投票券を指していますね。
万車券は、競馬の万馬券(まんばけん)や競艇の万舟券(まんしゅうけん)と同じものです。
また、オートレースでは、競輪と同じように万車券という用語が使われています。
万車券が出る確率は約40%
出典:KEIRIN.JP
万車券は三連単が最も出やすく、三連単の万車券が出る確率は約40%となっています。
レースが1日12レースあるとすると、4~5レースは万車券が出るわけですね。
このように聞くと、初心者は万車券を当てるのが簡単に思えるかもしれません。
しかし、三連単のオッズ100倍以上の買い目は、1つのレースで450~500通りもあります。
450~500通りから的中する買い目を選ぶのは、かなり難しいことがわかるでしょう。
万車券の当て方は?
競輪の万車券を当てたいなら、三連単を買うのが一番の近道です。
これは、三連単は万車券の出現率が他の車券よりも高く、約40%もあるからですね。
とはいえ、三連単を適当に買っていても、万車券が当たるわけではありません。
ここからは、三連単の万車券を当てるコツとして、以下の4つについて解説していきます。
万車券を当てるコツ
- 333バンク以外を選ぶ
- 荒れやすいレースを選ぶ
- 人気のない選手を狙う
- スジ違い決着を狙う
333バンク以外を選ぶ
万車券の当てるコツの1つ目は、333バンク以外の競輪場の車券を買うことです。
競輪場は全国に43カ所ありますが、バンクの形状がそれぞれ違っています。
特に、大きな違いはバンクの周長で、333m・400m・500mの3種類がありますね。
このうち、333バンクはゴール前の直線が短いため、レースが荒れにくくなっています。
当然、万車券も出にくいため、333バンクで万車券を狙うのはやめておきましょう。
荒れやすいレースを選ぶ
万車券を当てるコツの2つ目は、荒れやすいレースの車券を買うことです。
具体的に、荒れやすいレースの特徴としては、
- グレードの高いレース
- 9車立のレース
- S級戦
- 初日特選や決勝
- 四分戦や細切れ戦
などが挙げられます。
これらの特徴を持ったレースは混戦になることが多く、万車券が出やすいです。
例えば、年末の競輪グランプリは、上記の特徴をほぼ全て満たしています。
当然、万車券も出やすく、直近では2016年~2020年の5年連続で万車券が出ていますね。
人気のない選手を狙う
出典:KEIRIN.JP
万車券を当てるコツの3つ目は、人気のない選手を狙うことです。
例えば、競走得点の低い選手や、三番手や単騎の選手が不人気になりやすいですね。
こういった選手は、普通に考えれば車券に絡みにくいと考えられます。
しかし、荒れやすいレースでは、レース展開によっては車券に絡んでくることがあるのです。
それを上手く察知して、車券に入れることができれば、万車券を的中できるでしょう。
スジ違い決着を狙う
万車券を当てるコツの4つ目は、スジ違い決着を狙うことです。
競輪では、同じラインの選手が1・2着をとることが多く、スジ決着の車券がよく売れます。
一方、スジ違い決着はそもそも出にくく、予想も難しいのであまり売れないことが多いです。
しかし、荒れやすいレースでは、混戦になってスジ違い決着になることがあります。
それを上手く察知して、スジ違い決着の車券を買えれば、万車券を的中できるわけですね。
万車券を狙うときにおすすめの買い方は?
万車券を当てるためには、荒れやすいレースを選ぶことが最も重要です。
その上で、人気のない選手やスジ違い決着を買えば、万車券を狙いやすくなります。
ここからは、万車券を狙うときにおすすめの買い方を3つ解説していきますね。
万車券を狙うときにおすすめの買い方
- 不人気ライン+人気選手の三連単ボックス
- 人気ライン+不人気選手の三連単ボックス
- 不人気選手を1着にした三連単フォーメーション
不人気ライン+人気選手の三連単ボックス
おすすめの買い方の1つ目は、不人気ライン+人気選手の三連単ボックスです。
例えば「123/456/789」の三分戦で、1番車が圧倒的に強かったとします。
このとき、1番車がラインを引っ張って、123ラインがレースの中心になると考えますね。
すると、123ラインが人気の中心になり、456ラインと789ラインが不人気になります。
ここで狙い目になるのが、三連単「1456」ボックスや三連単「1789」ボックスです。
不人気ラインを中心とした買い目に、圧倒的に強い1番車を混ぜるわけですね。
そうすると、1番車が絡んでスジ違い決着になったときに、万車券を的中できます。
また、不人気ラインのスジ決着になったとしても、高配当が付きやすいですよ。
人気ライン+不人気選手の三連単ボックス
おすすめの買い方の2つ目は、人気ライン+不人気選手の三連単ボックスです。
例えば「123/456/78/9」の三分戦で、123ラインが圧倒的に強かったとしましょう。
すると、123ラインがレースの中心になると考えて、1・2・3番車に人気が集中しますね。
逆に、別ラインの三番手である6番車や、単騎の9番車は不人気になることが多いです。
ここで狙い目になるのが、三連単「1239」や三連単「1236」ボックスです。
人気ラインを中心とした買い目に、不人気選手を混ぜるわけですね。
そうすると、不人気選手が車券に絡んだときに、万車券を的中できます。
また、人気ラインのスジ決着が的中すれば、車券代くらいは返ってくるでしょう。
不人気選手を1着にした三連単フォーメーション
おすすめの買い方の3つ目は、不人気選手を1着にした三連単フォーメーションです。
例えば「12/34/56/78/9」の細切れ戦で、選手同士の実力差が小さいとします。
このようなレースでは、少しでも実力の高い選手が人気の中心になりやすいですね。
しかし、細切れ戦は混戦になりやすいため、実力下位の選手にもチャンスがあります。
ここで狙い目になるのが、三連単「9-全-全」フォーメーションです。
不人気の選手が1着をとると予想して、2・3着は総流しにしているわけですね。
細切れ戦では、1~3着が全て別々のラインの選手になることもあります。
そうなれば、かなりの高配当になるので、大穴狙いの買い方と言えるでしょう。
万車券の買い方を実際のレースで解説
万車券を狙うときにおすすめの買い方について、具体例を見ながら解説していきます。
今回は、2021年のG1競輪祭のレースから3レースを紹介しますね。
競輪祭はグレードの高いS級戦なので、荒れやすいレースの特徴を満たしています。
実際のレースの出走表を見ながら、万車券のおすすめの買い方を身に付けてみましょう。
不人気ライン+人気選手の三連単ボックスの具体例
出典:KEIRIN.JP
具体例の1つ目は11月21日の小倉9Rで、このレースは「73/518/42/69」の四分戦でした。
選手の実力を比べると、S級S班の「松浦悠士」選手が高いように見えますね。
そのため、普通に考えれば、518ラインがレースの中心になると考えられるでしょう。
ただし、番手の1番車「柏野智典」選手とは実力差があるため、ラインが千切れるかもしれません。
そうなれば、松浦選手だけが車券に絡み、他の着は別ラインの選手になる可能性もあります。
出典:KEIRIN.JP
レース結果は「4-2-5」で、三連単「4-2-5」は41番人気のオッズ140.6倍でした。
42ラインが残り1周の時点で先頭に立ち、そのまま逃げ切って1・2着をとりましたね。
5番車の松浦選手は付いて行くのに精一杯で、なんとか3着といった感じでした。
出走表を改めて見ると、2名ラインのなかでは73ラインと42ラインが実力上位です。
そのため、三連単「735」ボックスと三連単「425」ボックスの12点買いはありでしたね。
人気ライン+不人気選手の三連単ボックスの具体例
出典:KEIRIN.JP
具体例の2つ目は11月23日の小倉1Rで、このレースは「725/143/6」の二分戦でした。
ラインを組んでいる選手が有利で、単騎の選手は不利というのは、競輪ファンの間では常識です。
さらに、6番車の藤岡選手は競走得点が低く、今場所成績もイマイチですね。
そのため、普通に考えれば、このレースでは725ラインと143ラインの一騎打ちになるでしょう。
7番車のほうが1番車より競走得点が高いので、725ラインが主導権を握りそうですが…?
出典:KEIRIN.JP
レース結果は「2-6-5」で、三連単「2-6-5」は61番人気のオッズ229.0倍でした。
単騎の藤岡選手が上手く位置取りをして、725ラインの間に入りましたね。
このように「3-3-1」の二分戦のときは、単騎の選手が漁夫の利を得ることがあります。
なので、このレースでは三連単「2576」ボックスの24点買いもありだったでしょう。
このとき、1~2点がトリガミになってしまうこともありますが、気にしなくても大丈夫です。
不人気選手を1着にした三連単フォーメーションの具体例
出典:KEIRIN.JP
具体例の3つ目は11月23日の小倉12Rで、このレースは「14/2/3/56/96/7」の細切れ戦でした。
このレースはG1競輪祭の決勝なので、優勝すれば競輪グランプリへの出場権が手に入ります。
注目はS級S班の「郡司浩平」選手と「松浦悠士」選手ですが、どちらも単騎ですね。
また、14ラインは地元である福岡ラインなので、普段通りの実力を発揮できるでしょう。
実際に、人気の中心はS級S班の2名と福岡ラインになっていましたが、気になるレースの結果は…?
出典:KEIRIN.JP
レース結果は「7-5-4」で、三連単「7-5-4」は284番人気のオッズ553.7倍でした。
人気薄の単騎選手の1着かつ、1~3着が全て別ラインの選手だったので、オッズが跳ね上がりましたね。
このように、G1レースの決勝が細切れ戦のときは、レースが混戦になりやすいです。
また「吉田拓也」選手を1着にした買い目には、最低でもオッズ137.3倍が付いていました。
なので、レースが荒れると考えて、三連単「7-全-全」の56点買いもありだったかもしれませんね。
【競輪の万車券】まとめ
競輪の万車券についてまとめると、
- 万車券は配当が1万円以上の車券
- 荒れやすいレース選びが重要
- 万車券を狙うなら三連単がおすすめ
- ボックスとフォーメーションを使い分ける
の4つがポイントです。
競輪の万車券は、競輪ファンなら一度は的中させてみたい車券です。
この記事の内容を活かして、さっそく今日から万車券を狙ってみてください。
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