この記事では、競輪の枠番について、
「枠番ってなに?」
「枠番と車番はどう違うの?」
「予想に活かすコツは?」
といった疑問を解決できる内容をまとめました。
競輪の枠番とは、出場選手を6つのグループに分けて番号を振り分けたものです。
車番との違いは、1つの枠に複数の選手が入ることがあることですね。
枠番を理解するためには、まずは車番について理解しなければいけません。
ここから「車番→枠番」の順番で解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
競輪の車番とは?
出典:KEIRIN.JP
競輪の車番とは、レースごとに選手に振り分けられた番号のことです。
車番は、コースの内側から順番に「1番車、2番車、……」と振り分けられます。
9車立の場合は1~9番車、7車立の場合は1~7番車があることになりますね。
レースごとの車番は、出走表では選手名のすぐ隣に書いてあることが多いです。
例えば、上のイラストでは、1番車は「平原康多」選手、2番車は「郡司浩平」選手、3番車は「松浦悠士」選手のようになっていますね。
車番ごとの色は?
車番 | 色 |
---|---|
1番車 | 白色 |
2番車 | 黒色 |
3番車 | 赤色 |
4番車 | 青色 |
5番車 | 黄色 |
6番車 | 緑色 |
7番車 | オレンジ色 |
8番車 | ピンク色 |
9番車 | 紫色 |
競輪では、車番ごとの色が上の表のように決められています。
この色分けは、出走表や選手のヘルメット・ユニフォームなどに使われていますね。
色分けされているおかげで、レースが混戦になっても状況を判断しやすくなっています。
ちなみに、番号と色の関係は、競艇の艇や競馬の帽子と同じです。
そのため、競艇や競馬をやったことがある方は、色使いに慣れているかもしれませんね。
車番の決め方は?
競輪の車番は、専門の係員が決めたり、自動的に決まったりすることが多いです。
専門の係員が決めるときは、はじめに競走得点が低い選手を4・6・8番車に配置します。
これは、枠番ごとの選手の実力を揃えるためです(詳しくは後述)。
次に、残りの車番に、同じ府県や同じ地区の選手が隣同士にならないように配置します。
これは、同じラインの選手が隣同士だと、レース序盤の位置取りで有利になってしまうからですね。
一方、車番が自動的に決まるのは、ミッドナイト競輪や一部のビッグレースなどです。
ミッドナイト競輪では、2020年10月1日から、競走得点の高い選手から順番に内側の車番が振り分けられるようになりました。
そのため、現在のミッドナイト競輪では、1番車の1着率がかなり高くなっています。
また、G1レースなどのビッグレースでは、抽選や着順によって車番を決めることもあるようです。
このように、車番の決め方はレースごとに異なっていると言えますね。
車番を使った車券は?
車券 | 的中条件 |
---|---|
三連単 | 1~3着を着順も含めて車番で的中 |
三連複 | 1~3着を着順に関わらず車番で的中 |
二車単 | 1・2着を着順を含めて車番で的中 |
二車複 | 1・2着を着順に関わらず車番で的中 |
ワイド | 1~3着のうちの2車を着順に関わらず車番で的中 |
競輪の車番を使った車券は上の表の5種類です。
基本的には、的中の難易度が高くなるほど、オッズも高くなります。
例えば、三連単を1点買いしたときの的中確率は0.20%です(9車立の場合)。
しかし、平均配当は34,000円とかなりの高額となっています。
そのため、初心者はワイドからはじめて、慣れてきたら三連単を狙うのがおすすめです。
競輪の枠番とは?
出典:KEIRIN.JP
競輪の枠番とは、レースごとに選手をグループに分けて番号を振り分けたものです。
車番との違いは、1つの枠に複数の選手が入ることがあることですね。
また、枠番は9車立のレースのみで使用され、7車立のレースでは使用されません。
レースごとの枠番は、出走表の一番左側に書かれていることが多いです。
例えば、上のイラストでは、1枠は「平原康多」選手の1名だけですが、4枠は「武藤龍生」選手と「浅井康太」選手の2名となっていますね。
枠番ごとの色は?
競輪の枠番には、車番とは違って色分けは決められていません。
おそらく、車番と枠番の両方を色分けすると、分かりにくくなるからでしょう。
例えば、同じ4枠の選手でも、車番が違うのでユニフォームの色も違ってきますね。
ちなみに、競馬では、枠番ごとに騎手の帽子の色が決められています。
同じ枠番に2頭以上の馬が入るときは、同じ色の帽子の騎手が出てくるようですね。
枠番の決め方は?
枠番 | 車番 |
---|---|
1枠 | 1番車 |
2枠 | 2番車 |
3枠 | 3番車 |
4枠 | 4・5番車 |
5枠 | 6・7番車 |
6枠 | 8・9番車 |
競輪の枠番は、車番ごとに上の表のように振り分けられます。
1~3枠には1つの車番が入り、4~6枠には2つの車番が入るわけですね。
ちなみに、出場選手が8名のときは、1~4枠が1名、5・6枠が2名になります。
また、出場選手が7名以下のときは、枠番は振り分けられません。
そのため、このようなレースでは、枠番を使った車券は購入できなくなっています。
枠番を使った車券は?
車券 | 的中条件 |
---|---|
二枠単 | 1・2着を着順を含めて枠番で的中 |
二枠複 | 1・2着を着順に関わらず枠番で的中 |
競輪の枠番を使った車券は上の表の2種類です。
車番を使った車券が5種類だったので、その半分以下ということになりますね。
また、二枠単は二車単、二枠複は二車複とよく似た車券です。
枠番は4~6枠に2つの車番が入るので、枠番の車券は車番の車券より的中率が高くなります。
そのため「とにかく的中させたい!」という方は、枠番の車券を買うのもありですね。
ちなみに、枠番の車券は、買い方によって的中パターンの数が変わります。
例えば、二枠単「1-2」が的中するのは「1着が1番車、2着が2番車」のときです。
これは、二車単「1-2」が的中する着順と同じですね。
一方、二枠単「1-4」が的中するのは「1着が1番車、2着が4番車か5番車」のときです。
先ほどとは違い、2着で狙える選手が2名になっていることがわかりますね。
これだけだと、二枠単「1-4」のほうが二枠単「1-2」よりも当たりやすいような気がします。
しかし、実際には、この2つの買い方の当たりやすさはそこまで変わりません。
なぜなら、競輪では、4・6・8番車に競走得点の低い選手が配置されるからです。
つまり、4~6枠の片方の選手は、そもそも車券に絡む確率が低くなっているわけですね。
そのため、的中パターンが多いからと言って、適当に4~6枠を狙うのはやめておきましょう。
競輪の枠番・車番を予想に活かすには?
枠番・車番を予想に活かす方法
- 枠番(車番)は1枠(1番車)が少し有利
- 4・6・8番車はオッズが高くなりやすい
- 基本的には車番で賭けるのがおすすめ
- 枠番で賭けたほうがお得な場合がある
枠番(車番)は1枠(1番車)が少し有利
競輪では、枠番(車番)は1枠(1番車)が少し有利だと言われています。
これは、コースの内側からスタートできるほうが、先頭誘導員の後ろに付きやすく、レース序盤のコース取りを有利に進めやすいからです。
とはいえ、その影響は他の公営ギャンブルと比べると小さいと言えます。
例えば、競艇では1枠の1着率が約50%もあるそうですが、競輪ではこのようなことはありません。
選手やラインから予想して、迷ったときは1枠(1番車)に注目するくらいがちょうどいいでしょう。
4・6・8番車はオッズが高くなりやすい
競輪では、4・6・8番車はオッズが高くなりやすい傾向があります。
これは、4・6・8番車には、競走得点の低い選手が配置される慣例があるからです。
そのため、穴狙いの方は、4・6・8番車を車券に絡めていくのがおすすめですね。
特に、S級レースやA級初日特選などでは、4・6・8番車にも弱くない選手が配置されます。
競走得点・勝率・2連対率・3連対率を見ながら、狙えそうなら狙ってみてください。
基本的には車番で賭けるのがおすすめ
競輪では、基本的には枠番ではなく車番で賭けることをおすすめします。
具体的には、二枠単「1-4」を買うよりも、二車単「1-45」を買うほうが良いということです。
これは、二枠単が二車単と比べてオッズが低くなりやすいからですね。
例えば、2021年の全日本選抜競輪の決勝では、二枠単「1-4」のオッズは7.9倍でした。
もしも1,000円賭けて的中したとすると、払戻金は7,900円となります。
一方、二車単「1-4」のオッズは13.9倍、二車単「1-5」のオッズは22.3倍でした。
この2点に500円ずつ賭けて的中したとすると、払戻金は6,950円か11,150円となります。
二車単を買った場合、着順が「1-4」なら950円損しますが「1-5」なら3,250円得するわけですね。
また「5番車はこない」と考えるなら、二車単「1-4」に1,000円賭ければいい話です。
そう考えると、二枠単をわざわざ買うことはないということがわかりますね。
枠番で賭けたほうがお得な場合がある
競輪では、枠番で賭けたほうが車番で賭けるよりもお得な場合があります。
例えば、2021年の日本選手権競輪の決勝のオッズをまとめてみました。
買い目 | 二枠単のオッズ | 二車単のオッズ |
---|---|---|
1-2 | 12.4倍 | 13.4倍 |
1-3 | 12.6倍 | 12.6倍 |
2-1 | 15.5倍 | 14.9倍 |
2-3 | 14.0倍 | 13.8倍 |
3-1 | 14.8倍 | 14.1倍 |
3-2 | 13.5倍 | 12.6倍 |
上の表では、横並びの買い目の的中条件が同じになっています。
例えば、二枠単「1-2」と二車単「1-2」は、どちらも「1着が1番車、2着が2番車」なら的中です。
しかし、オッズを比べると、二車単「1-2」のほうが高くなっています。
そのため「1着が1番車、2着が2番車」と予想したときは、二車単「1-2」を買ったほうがお得ですね。
逆に、二枠単「3-2」と二車単「3-2」を比べると、二枠単「3-2」のほうがオッズが高くなっています。
しかし、この2つの買い目はどちらも「1着が3番車、2着が2番車」で的中となりますね。
このように、二車単と二枠単は、買い目によってお得な買い目が変わります。
そのため、車券を買うときは、オッズを比べてお得な賭式で買うのがおすすめです。
【競輪の枠番と車番】まとめ
競輪では、1~3枠には1つの車番が入り、4~6枠には2つの車番が入ります。
しかし、4・6・8番車には競走得点の低い選手が配置されるため、4~6枠を狙っても的中率が上がるわけではありません。
そのため、的中パターンが多いからと言って、適当に4~6枠を狙うのはやめておきましょう。
また、予想するときは、この4つのポイントに気を付けてみてください。
- 枠番(車番)は1枠(1番車)が少し有利
- 4・6・8番車はオッズが高くなりやすい
- 基本的には車番で賭けるのがおすすめ
- 枠番で賭けたほうがお得な場合がある
私のブログでは、この記事以外にも競輪予想に役立つ記事をまとめています。
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