「競輪のチャレンジレースってなに?」
「他のレースとどう違うの?」
「チャレンジレースの攻略法が知りたい!」
という方に向けて、この記事では競輪のチャレンジレースについてまとめました。
チャレンジレースとは、A級3班の選手のみが出場するトーナメント戦のことです。
一緒にチャレンジレースについて勉強して、競輪勝ち組を目指しましょう。
競輪のチャレンジレースとは?
競輪のチャレンジレースとは、A級3班の選手のみが出場するトーナメント戦のことです。
A級3班は競輪選手に付けられた級班(ランク)のなかで最も低い級班で、競輪選手は競輪学校を卒業してデビューするときに必ずA級3班に振り分けられます。
そのため、チャレンジレースは他のレースと比べて若手選手が多いレースと言えますね。
とはいえ、成績が振るわない選手もA級3班に振り分けられるので、若手選手しかいないというわけでもありません。
現在(2020年3月12日)、A級3班には約430名の選手が所属していますが、内訳としては、デビュー1年以内の若手選手が約50名、その他の選手が約380名となっています。
競輪のチャレンジレースの勝ち上がり方式は?
出典:KEIRIN.JP
競輪のチャレンジレースの勝ち上がり方式はトーナメント方式となっています。
チャレンジレースは通常は3日間開催で、1日目に予選5レース、2日目に準決勝3レース、3日目に決勝1レースが行われます。
予選から準決勝に進めるのは、「予選4着以内の選手(20名)」と「予選5着の選手のなかで平均競走得点が高い選手(1名)」です。
チャレンジレースは7名で行われるので、真ん中よりも上の着順なら準決勝に進むことができます。
次に、準決勝から決勝に進めるのは、「準決勝2着以内の選手(6名)」と「準決勝3着の選手のなかで平均競走得点が高い選手(1名)」です。
先ほどと違って、7名のなかで2着以内に入らなければいけないので、かなり厳しい条件ですね。
また、準決勝や決勝に進めなかった選手は、一般戦や選抜戦といったレースに参加します。
出走表には、予選は「チ予選」、準決勝は「チ準決」、決勝は「チ決勝」、一般戦は「チ一般」、選抜戦は「チ選抜」と書かれているのでチェックしてみてください。
競輪のチャレンジレースの賞金は?
競輪のチャレンジレースの賞金は「どのくらい勝ち上がったか?」や「何着をとったか?」で変わります。
レースごと、着順ごとに賞金額をまとめました。
日次 | 第1日 | 第2日 | 第3日 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
種目 | 予選 | 一般戦 | 準決勝 | 一般戦 | 選抜戦 | 決勝 |
1着 | 66,000円 | 70,000円 | 78,000円 | 70,000円 | 78,000円 | 144,000円 |
2着 | 48,000円 | 51,000円 | 59,000円 | 51,000円 | 59,000円 | 109,000円 |
3着 | 41,000円 | 43,000円 | 50,000円 | 43,000円 | 49,000円 | 94,000円 |
4着 | 37,000円 | 39,000円 | 46,000円 | 39,000円 | 46,000円 | 86,000円 |
5着 | 35,000円 | 37,000円 | 43,000円 | 37,000円 | 43,000円 | 79,000円 |
6着 | 34,000円 | 36,000円 | 41,000円 | 36,000円 | 41,000円 | 75,000円 |
7着 | 33,000円 | 35,000円 | 40,000円 | 35,000円 | 40,000円 | 71,000円 |
データ:KEIRIN.JP
上の表から、賞金額は、勝ち上がれば勝ち上がるほど、着順が良ければ良いほど高くなることがわかります。
例えば、決勝1着の賞金「144,000円」と一般戦7着の賞金「35,000円」の間には、10万円以上の差がありますね。
また、着順に応じた賞金以外に、選手には出走手当や交通費などが支給されます。
そして、それらを全て合わせて、A級3班の選手の平均年収は約600万円と言われています。
競輪選手は、級班が一番低くても普通のサラリーマンと同じくらいの収入を得ることができるんですね。
競輪のチャレンジレースと通常のレースとの違いは?
競輪のチャレンジレースと通常のレースとの違いは、
- レースが7車立で行われる
- 競走距離が短い
の2つです。
それぞれの違いについて、順番に解説していきます。
全てのレースが7車立で行われる
競輪の通常のレースは9車立で行われますが、チャレンジレースは7車立で行われます。
そのため、二枠単、二枠複の2種類は発売されず、ワイド、二車単、二車複、三連単、三連複の5種類のみの発売となります。
また、出場する選手が減っている分だけ、当たる確率は上がりますが、オッズは全体的に下がります。
「一撃で大きく稼ぎたい!」という方よりも、「的中率重視で予想したい!」という方に向いていますね。
競走距離が短い
チャレンジレースは、通常のレースと比べて競走距離が短くなっています。
競走距離をバンク周長(バンクの1周の長さ)ごとにまとめました。
バンク周長 | チャレンジレース | 通常のレース |
---|---|---|
333m | 約1,600m(5周) | 約2,000m(6周) |
400m | 約1,600m(4周) | 約2,000m(5周) |
500m | 約1,500m(3周) | 約2,000m(4周) |
上の表から、チャレンジレースは通常のレースと比べて、競走距離が1周分だけ短くなっていることがわかります。
競走距離が短い分だけ、選手は早く勝負を仕掛けなくてはいけません。
そのため、チャレンジレースは「スピーディなレースを観戦したい!」という方におすすめです。
競輪のチャレンジレースの特別昇級とは?
競輪のチャレンジレースには「特別昇級」という仕組みがあります。
特別昇級とは、一定の条件を満たすことで、定期昇級以外のタイミングで級班が上がる仕組みです。
具体的な条件は、
- 3場所連続で完全優勝する
- レインボーカップチャレンジファイナルで3着以内に入る
の2つです。
このどちらかの条件を満たせば、デビューしたばかりの新人選手でもいきなりA級2班に上がることができます。
それぞれの条件について、詳しく解説していきます。
3場所連続で完全優勝する
A級3班の選手は、チャレンジレースで3場所連続で完全優勝すれば、A級2班に特別昇級することができます。
完全優勝とは、予選と準決勝で1着をとって決勝に進み、決勝でも1着をとって優勝することです。
この完全優勝を3場所連続で達成するということは、1着を9回連続でとるということですね。
特別昇級のチャンスがあるかどうかは、その選手の直近成績を見ればわかります。
連続で1着をとっている選手がいたら、特別昇級に向けて気合十分ということなので要チェックです。
レインボーカップチャレンジファイナルで3着以内に入る
A級3班の選手は、レインボーカップチャレンジファイナルで3着以内に入れば、A級2班に特別昇級することができます。
レインボーカップとは、半年に1回行われる特別昇級のための単発レースです。
A級3班の選手のなかで、その期の前半3ヵ月の平均競走得点の上位9名の選手が出場できます。
実力が同じくらいの選手同士が戦うので、レースが混戦になりやすく、高配当が出やすくなっています。
三連単を予想するときは、万車券以上の買い目を狙ってみたほうがいいかもしれませんね。
競輪のチャレンジレースの予想のコツ
競輪のチャレンジレースの予想のコツは、
- 3人ラインを重視する
- 先行選手を重視する
- 7月~8月は新人選手に注意する
の3つです。
この3つのコツをマスターすれば、チャレンジレースでの的中率をアップさせることができるでしょう。
3つのコツについて、順番に解説していきます。
3人ラインを重視する
予想のコツの1つ目は、3人ラインを重視することです。
チャレンジレースは7車立なので、「3人-2人-2人」や「3人-2人-単騎-単騎」のようなラインが作られやすくなります。
3人ラインは抜かさなければいけない人数が多い分だけ、2人ラインよりも有利にレースを運ぶことができます。
実力上位の選手が3人ラインを組んでいたら、そのラインを本命と考えてみましょう。
先行選手を重視する
予想のコツの2つ目は、先行選手を重視することです。
チャレンジレースは競走距離が短いので、先行選手がレース終盤まで体力を温存しやすくなっています。
そのため、ゴールまでトップスピードを維持しやすく、「逃げ」や「捲り」を決めやすくなります。
また、チャレンジレースは7車立となっていることから、一番後ろからでも捲りやすいという特徴もあります。
車券を買うときは、「先行-番手」の買い目を中心に狙ってみるのがおすすめです。
7月~8月は新人選手に注意する
予想のコツの3つ目は、7月~8月は新人選手に注意することです。
競輪では、新人選手のデビュー戦は7月頃となっています。
競走得点や勝率は、通常は直近4ヵ月分の成績で計算されますが、新人選手の場合は出場したレースのみの成績で計算されます。
つまり、7月~8月の新人選手のデータは、わずか数レースだけの成績で作られているわけですね。
これは当てにならないデータなので、7月~8月の新人選手については、競輪学校時代の成績や直近のレース内容まで予想材料にするのがおすすめです。
【競輪のチャレンジレース】まとめ
競輪のチャレンジレースについて、もう一度まとめると、
- A級3班の選手のみが出場するトーナメント戦
- 全てのレースが7車立で行われる
- 通常のレースより競走距離が短い
- 3場所連続で完全優勝すれば特別昇級
- レインボーカップチャレンジファイナルで3着以内に入れば特別昇級
- 【予想のコツ1】3人ラインを重視する
- 【予想のコツ2】先行選手を重視する
- 【予想のコツ3】7月~8月は新人選手に注意する
の8つがポイントです。
チャレンジレースは、7車立で競走距離が短いので、、スピーディなレースを楽しむことができます。
また、毎年7月は新人選手のデビュー戦があるので、「これから活躍する選手を探す」という楽しみ方もできます。
この記事の予想のコツを活かして、チャレンジレースでしっかりと的中を狙っていきましょう。
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