「競輪の最高配当って何円?」
「最高配当ってどんなレースで出たの?」
「自分も高配当を狙ってみたい!」
という方に向けて、この記事では競輪の最高配当のレースや高配当の狙い方についてまとめました。
結論から言うと、競輪の最高配当は「約480万円」です。
払戻金が10万円以上のレースは1日2レース~3レースありますが、100万円以上のレースはほとんど見かけませんね。
どうしてここまで高額になったでしょうか?
一緒に勉強して、高配当を狙うコツをマスターしましょう。
競輪の最高配当は何円?
この記事の冒頭でも書いた通り、競輪の最高配当は「4,760,700円(約480万円)」です。
これは、2006年9月21日の奈良競輪場第10レースで、三連単「8-4-5」に付いた配当になります。
つまり、このレースで三連単「8-4-5」に100円賭けていれば、払戻金を約480万円も獲得できたわけですね。
三連単の平均払戻金が約34,000円であることを考えると、ありえないほどの高額配当だったことがわかります。
また、車券ごとの最高配当をまとめると、
- 三連単:4,760,760円
- 三連複:595,650円
- 二車単:778,050円
- 二車複:294,600円
- 二枠単:270,470円
- 二枠複:108,000円
- ワイド:104,970円
となっています。
的中確率を考えると当たり前ですが、三連単の最高配当は他の車券と比べて桁違いに高額ですね。
逆に、二枠複やワイドは当たりやすいので、最高配当でも約10万円と低めの金額になっています。
そのため、「一撃で高配当を狙いたい!」という方は三連単で勝負するのがおすすめです。
競輪の三連単の最高配当が出たのはどんなレース?
競輪の三連単の最高配当が出たのは、2006年9月21日の奈良競輪場第10レースです。
このレースが「8-4-5」で決着したことで、最高配当「4,760,700円(約480万円)」が出ました。
現在、このレースのダイジェストは見ることができないので、どのようなレースだったのかを正確に知ることはできません。
ですが、せっかくなので出走表からレースを検証してみましょう。
出典:KEIRIN.JP
このレースは、府県から判断すると、「92-617-53-4-8」の細切れ戦であったと予想できます。
そうなると、競走得点のバランスが良い「92」ラインが強そうに見えますね。
2番車「今村清二」選手と9番車「佐藤亙」選手は、前走で1着をとっているので調子も良さそうです。
実際に人気が集まっていたみたいで、二車単の1番人気は「2-9」の4.9倍、2番人気は「9-2」の7.5倍となっていました。
では、最高配当の原因となった、8番車「服部仁」選手と4番車「吉良勝信」選手はどのような選手だったのでしょうか?
まず、どちらの選手も単騎となっていて、ラインを組めていないことがわかりますね。
競輪でラインを組めないのは圧倒的に不利です。
レース中盤で有利なポジション取りをすることができないので、体力を無駄に使ってしまったり、ラストスパートをかけるタイミングを失ってしまったりします。
また、勝率が一桁なことから、ほとんど1着をとっていないこともわかります。
以上のことから、このレースでは2番車と9番車に人気が集まり、4番車と8番車は見向きもされなかったのでしょう。
しかし、レースは予想外の結果となりました。
出典:KEIRIN.JP
人気の中心だった2番車と9番車は7着と8着となり、車券がほとんど売れなかった8番車と4番車が1着と2着をとったのです。
1着の8番車「服部仁」選手の決まり手が「差し」、2着の4番車「吉良勝信」選手の決まり手が「マーク」であることから、レース終盤で単騎の2名が上手くポジション取りをしたことがわかります。
おそらく、5番車「武田良太」選手の後ろに8番車「服部仁」選手が付き、さらにその後ろに4番車「吉良勝信」選手が付いたのではないでしょうか。
そして、8番車「服部仁」選手が最後の直線で差しを決めたわけですね。
三連単「8-4-5」は498番人気でした。
9車立のレースで三連単の全通りは504通りなので、人気が最底辺の車券といっても過言ではありません。
実際に、競輪の公式サイトの発表によると、このレースの発売票数は63,476票で、三連単「8-4-6」の投票数は1票だったそうです。
つまり、三連単「8-4-6」は一人が100円賭けていただけということになりますね。
そのレースの払戻金を全て受け取れるわけですから、最高配当にもなるというものです。
競輪の三連単の高配当ランキング
競輪の三連単の高配当ランキングをまとめました。
順位 | 競輪場 | 払戻金 | 開催日 | 着順 |
---|---|---|---|---|
1 | 奈良 | 4,760,700円 | 2006年9月21日 | 8-4-5 |
2 | 小田原 | 4,582,050円 | 2011年1月12日 | 6-7-9 |
3 | 富山 | 4,495,120円 | 2003年9月7日 | 8-6-9 |
4 | 立川 | 3,715,420円 | 2010年10月15日 | 8-9-4 |
5 | 小田原 | 3,677,320円 | 2018年2月23日 | 4-8-2 |
6 | 静岡 | 3,611,620円 | 2018年11月22日 | 6-2-3 |
7 | 川崎 | 3,439,350円 | 2018年3月23日 | 8-6-5 |
8 | 川崎 | 3,345,220円 | 2010年3月8日 | 4-3-1 |
9 | 大宮 | 3,292,270円 | 2008年2月23日 | 6-7-4 |
10 | いわき平 | 3,221,920円 | 2014年2月19日 | 4-6-5 |
2020年1月29日時点
上の表の着順から、4番車、6番車、8番車が車券に絡むと高配当になりやすいことがわかります。
これは、実力下位の選手が4番車、6番車、8番車に振り分けられることが多いからです。
また、競輪では、3つの車番を合わせて「ヨーロッパ(468)」と呼んでいます。
競輪で高配当を狙いたいときは、ヨーロッパを絡めて車券を買ってみましょう。
競輪の高配当を狙うには?
競輪の高配当を狙うには、
- 三連単を買う
- 圧倒的な人気選手がいるレースを狙う
- 4番車、6番車、8番車を狙う
- 単騎の選手を狙う
の4つがポイントです。
ここまでで解説したことも含まれていますが、おさらいだと思ってもう一度読んでみてください。
では、4つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
三連単を買う
高配当を狙うポイントの1つ目は、三連単を買うことです。
この記事の前半でも説明しましたが、車券ごとの最高配当を比べてみると三連単が圧倒的に高くなっています。
的中が難しい分だけ、払戻金が高くなるのは当たり前ですね。
二枠複やワイドなどの当たりやすい車券では、最高配当でも約10万円しか獲得できないのでやめておきましょう。
圧倒的な人気選手がいるレースを狙う
高配当を狙うポイントの2つ目は、圧倒的な人気選手がいるレースを狙うことです。
競輪では、選手の人気が高いほどオッズは低く、選手の人気が低いほどオッズは高くなります。
そして、圧倒的な人気選手がいるレースでは、他の選手の人気が相対的に下がります。
つまり、「実力はあるのに、人気選手のせいでオッズが高くなっている選手」が出てくるわけです。
このような選手を狙うと、当たりやすいわりに高いオッズが付くことがあります。
4番車、6番車、8番車を狙う
高配当を狙うポイントの3つ目は、4番車、6番車、8番車を狙うことです。
この記事の中盤でも説明しましたが、競輪では4番車、6番車、8番車(通称、ヨーロッパ)に実力下位の選手が振り分けられます。
ただし、この実力下位というのは「1着をとれない」という意味ではなく、「一緒に走る他の選手と比べて競走得点や勝率が低い」という意味です。
そのため、レース展開次第では上位着に絡んできます。
例えば「このレースは強い選手同士が潰し合いそうなだな」と思ったときは、ヨーロッパ車券を狙ってみても面白いでしょう。
単騎の選手を狙う
高配当を狙うポイントの4つ目は、単騎の選手を狙うことです。
単騎の選手はラインを組めていないため、レース中盤で不利な状況になります。
車券を買う競輪ファンもそのことはわかっているので、単騎の選手はオッズが高くなりやすいです。
単騎の選手には、4着~5着あたりから自力で捲りに行くタイプや、強い先行選手の番手を奪って差しを狙うタイプなど、様々なタイプがいます。
どのタイプなのかを脚質から判断して、そのレースで活躍できるかどうか見極めましょう。
競輪のDokanto!の最高配当は何円?
出典:KEIRIN.JP
競輪には、通常車券とは別に「Dokanto!(ドカント)」という投票方法があります。
Dokanto!は「複数のレースの着順を全て当てる」という投票方法で、インターネット投票限定の投票方法です。
そして、Dokanto!には、後半7レースの1着を当てる「Dokanto!7」と後半4レースの1着・2着を順不同で当てる「Dokanto!4two」の2種類があります。
複数のレースの着順を全て当てなければいけないので、通常車券の三連単よりも的中確率は低くなっています。
また、番号はコンピュータがランダムに決めるので、競輪予想というよりは宝くじに近いイメージですね。
さて、Dokanto!の最高配当ですが、Dokanto!7は「484,266,440円(約4億8千万円)」、Dokanto!4twoは「194,403,740円(約1億9千万円)」となっています。
三連単の最高配当が「4,760,700円(約480万円)」だったので、その50倍~100倍ということになりますね。
これは、Dokanto!にキャリーオーバーがある(的中者がいなかったレースの売上が次のレースに持ち越される)からです。
お金がどんどん貯まっていって、的中したときに一気に払い戻されるイメージですね。
完全に運の勝負なので、「競輪で稼ぎたい!」という方にはおすすめしませんが、「宝くじ感覚で競輪のレースを楽しみたい!」という方は挑戦してみてもいいかもしれません。
競輪の高額配当の受け取り方は?
競輪の高額配当の受け取りは専用の窓口を利用します。
通常の自動払戻機では払戻金を受け取ることができないので注意しましょう。
「何円から高額配当になるのか?」は競輪場によって違いますが、50万円~100万円以上となっているところが多いみたいです。
あまりにも高額の場合は、防犯のために警備員の方が出口まで付いてきてくれることもあるそうですよ。
的中したときに慌てないように、頭の片隅に置いておいてください。
【競輪の最高配当】まとめ
競輪の最高配当について、もう一度まとめると、
- 競輪の最高配当は約480万円
- 高配当ランキングにはヨーロッパ(468)が絡む
- 単騎が活躍できそうなレースは高配当のチャンス
- 50万円以上の払戻金は専用窓口で受け取ろう
の4つがポイントです。
高配当ランキングを見ていると、「自分も狙ってみたい!」とついつい思ってしまうことがあります。
しかし、「当たらないだろうな」と思っているレースで、高配当を無理に狙うことはおすすめしません。
そのような買い方では、車券代がかかるだけで、トータルの収支はマイナスになってしまうからです。
「普段は堅実な予想をしつつ、468や単騎が活躍できそうなレースで高配当を狙う」といった使い分けをすることが、競輪勝ち組への近道となるでしょう。
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