競輪のランク

【競輪のランク(級班)とは?】S級S班の条件や昇級・降級について解説!

「競輪のランクってなに?」

「ランクが違うとどうなるの?」

「ランクはどうやって決まるの?」

という方に向けて、この記事ではランクの意味や決め方についてまとめています。

ランクについての知識は、予想で使うことはあまりありませんが、知っていると競輪をもっと楽しめるようになります。

一緒に勉強して、レース観戦を120%楽しめるようになりましょう。

ランクは出走表に書いてあるから、ずっと気になっていたんだぜ!
まずは、ランクの種類と違いを説明していくよ。

 

競輪のランクとは?

競輪のランクとは、競輪選手を7つの班に分けたもので、「級班」と呼ばれたりもします。

具体的に、男子選手は成績が高い選手から順番に、S級S班、S級1班、S級2班、A級1班、A級2班、A級3班に分けられます。

また、女子選手は成績に関係なく全員L級1班という専用のランクになります。

それぞれのランクについて簡単に表にまとめてみました。

級班 人数 主な出場レース 年収 選手層
S級S班 9名 G1、G2、G3 約9,000万円 前年のグランプリ出場者
S級1班 約210名 G1、G2、G3、F1 約2,200万円 超一流選手
S級2班 約450名 G3、F1 約1,200万円 一流選手
A級1班 約530名 F1、F2 約850万円 そこそこ強い選手
A級2班 約530名 F1、F2 約700万円 普通の選手
A級3班 約470名 F2 約600万円 成績下位の選手と新人選手
L級1班 約150名 F1、F2 約600万円 女子選手

上の表から、ランクが高ければ高いほど、出場できるレースのグレードが上がり、年収が増えることが分かります。

これは、レースのグレードが上がると、選手がもらえる賞金の金額が大きくなるからです。

例えば、G1レースの優勝賞金は約6,000万円、F1レースの優勝賞金は約37万円となっていて、かなりの差があります。

選手は自分の収入を上げるために、1つでも高いランクを目指して日々練習しているわけです。

一番下のランクでも、年収600万円も稼いでいるのは知らなかったぜ!
競輪選手になるには、それなりに厳しい試験を通過しないといけないからね。

また、ランクに関する基礎知識として、違う級の選手同士が同じレースに出場することはありません。

例えば、F1レースにはS級1班・2班、A級1班・2班があっせん(出場依頼が来ること)されますが、実際のレースはS級レースとA級レースに分けて行われます。

そのため、S級選手はS級選手同士、A級選手はA級選手同士の戦いになるのです。

同じように、L級1班の女子選手は、同じL級1班の女子選手としか戦いません。

男子選手と女子選手で混ざってレースすることはないのか?
ないね。そもそも「競輪」と「ガールズケイリン」では、ルールが少し違うんだ。

競輪とガールズケイリンの違いについては、長くなるのでここでは省略して、ランクの話に戻りましょう。

ここからは、7つのランクについて、少しだけ詳しく説明していきます。

S級S班はわずか9名

S級S班は最も高いランクで、わずか9名しかいません。

この9名は、約2,200人いる競輪選手の頂点に立っていると言えます。

他の選手とは実力が違うので、ぜひ一度、競輪場でS級S班の選手の生のレースを観戦してみてください。

ちなみに、競輪の公式サイトによれば、S級S班のSは「スーパースター」という意味だそうです。

つまり、S級S班の選手は「スーパースター中のスーパースター」というわけですね。

S級1班は超一流選手が所属

S級1班は2番目に高いランクで、約210名が所属しています。

実力的にはS級S班の選手とほとんど変わらず、流れや運が向けばS級S班になることができる選手が集まっています。

G1、G2、G3、F1と幅広いレースに出場しており、平均年収は約2,200万円です。

パワーやスピードはもちろん、大きなレースでも普段の実力が発揮できる精神力を持っています。

S級2班は上位30%の一流選手

S級2班は3番目に高いランクで、約450名が所属しています。

S級のなかでは最も低いランクですが、それでも競輪選手全体の上位30%に入る実力者たちです。

主な出場レースはG3、F1ですが、成績の良い一部の選手はG2以上のグレードのレースにも出場できます。

A級1班は一流になる直前の登竜門

A級1班は4番目に高いランクで、約530名が所属しています。

あと少しでS級ということで、最も競争が激しいランクと言えるでしょう。

G3以上のグレードのレースには出場できず、F1、F2のレースが主な出場レースになります。

所属している選手が多いので、成績上位と成績下位では大きな実力差があります。

A級2班は混戦になりやすい

A級2班は下から2番目のランクで、約530名が所属しています。

デビューしたばかり競輪選手は、まず初めにA級2班を目指します。

主な出場レースはA級1班と同じようにF1、F2で、平均年収は約700万円です。

上り調子の若手選手と成績が振るわないベテラン選手が混ざっているので、選手1人1人の調子を見極めることが重要です。

A級3班はデビュー直後の若手選手が所属

A級3班は最も低いランクで、約470名が所属しています。

デビューしたばかりの新人選手は、必ずA級3班に振り分けられます。

また、成績が悪い選手の一部もA級3班となります。

A級3班の選手は、9車立の普通の競輪のレースには出場することはできず、7車立の「チャレンジ戦」と呼ばれるレースにのみ出場することができます。

最も低いランクですが、平均年収は約600万円なので、平均的なサラリーマンと同じくらいは稼いでいるということになりますね。

L級1班は女子選手のみの専用ランク

L級1班は女子選手専用のランクで、約150名が所属しています。

女子選手は成績に関係なく、全てL級1班に振り分けられます。

そのため、選手の実力が離れていても同じレースに出場することがあり、男子の競輪よりも単純なパワー勝負になることが多いです。

平均年収はA級3班と同じで約600万円となっており、他の女性プロスポーツ選手の年収と比べると高いほうになります。

ランクについて、何となく分かってきたぜ!
次は、ランクがどうやって決まるのかを説明していくよ。

 

ランクの昇級、降級はどうやって決めるの?

ランクの昇級、降級の基本的な流れは、

  1. S級S班を決める(1年ごと)
  2. その他のランクを決める(半年ごと)

となっています。

また、例外的に昇級できる仕組みとして「特別昇級」があります。

それぞれの昇級方法について、詳しく説明していきますね。

S級S班は昨年のGPの出場選手

S級S班には、昨年の「グランプリ」に出場した選手がなることができます。

グランプリとは、競輪のレースのなかでも最もグレードの高いレースで、毎年年末に開催されています。

通常のレースとは違い、予選や準優勝戦などはなく、出場資格を満たした9名の選手が一発勝負で勝者を決めます。

その出走資格は、4日制以上のG1レースで優勝するか、その年の獲得賞金ランキングで上位に入ることです。

つまり、グランプリは、その年に最も活躍した9名が集まって、頂点を決めるレースということですね。

グランプリは、その年の最強の選手を決める戦いってことだな!

そして、グランプリに出場した9名の選手は、翌年のグランプリ直前までの1年間、S級S班に所属します。

例えば、2019年のS級S班の選手は、2018年のグランプリに出場した9名の選手になりますね。

S級S班は、このように1年ごとに入れ替えが起こります。

S級S班は、他のランクとは昇級の仕組みが違うということです。

半年ごとの定期昇級で入れ替え

S級S班以外のランクは、半年ごとに選手の成績によって入れ替えが行われます。

また、この半年ごとのランクの入れ替えは「定期昇級」と呼ばれています。

定期昇級は、

  1. 選手ごとに評価点を計算
  2. S級の成績下位とA級の成績上位を入れ替え
  3. A級2班の成績下位とA級3班の成績上位を入れ替え
  4. 評価点順で班分け

の4ステップで行われます。

それぞれのステップを簡単に説明していきますね。

定期昇級を行うときは、まずは選手ごとに評価点を「平均競走得点-失格点」で計算します。

平均競走得点は「獲得した競走得点/出走数」、失格点は「失格回数×3点」で計算した数値です。

全ての選手の評価点が計算できたら、S級選手のなかで評価点が低い約150名をA級1班に降級し、A級選手の中で評価点が高い約150名をS級2班に昇級します。

S級選手の成績下位とA級選手の成績上位を入れ替えるわけですね。

次に、同じように、A級2班の成績下位約120名の選手とA級3班の成績上位約120名の選手を入れ替えます。

S級を維持するには、S級のなかでも好成績を残さないといけないんだな!
S級選手は約650名いるから、だいたい1/3が入れ替わることになるね。

最後に、入れ替えと関係がなかった選手を、同じ級のなかで評価点の順番に班分けをしていきます。

S級選手のなかで成績上位選手からS級1班・2班に分けて、A級選手のなかで成績上位選手からA級1班・2班・3班に分けるということです。

それぞれの級班には定員が決まっていて、選手同士の評価点を比べて班分けするので、「評価点が〇点以上ならA級1班になれる」という基準はありません。

競輪選手は、常にライバルを意識しながらレースをしなければいけないのです。

ところで、定期昇級は何月に行われるんだ?

定期昇級は7月と12月に行われます。

具体的には、1月~6月の評価点で翌年の1月~6月のランクが決まり、7月~12月の評価点で翌年の7月~12月のランクが決まります。

この審査期間の前半(1月~6月)を「前期」、後半(7月~12月)を「後期」と呼びます。

実は、出走表に載っているランクは、半年~1年前の成績を元に決められていたのですね。

ランクって、思ったよりも複雑な仕組みで決まっていたんだな。
そうだね。覚えておいてほしいのは、ランクは半年ごとに更新されるってことかな。

特別昇級で一気にランクアップ

定期昇級だけでは半年に1回しか昇級することができず、実力のある選手がなかなか高いランクになることができません。

そこで作られたのが「特別昇級」です。

特別昇級では条件を満たすことで、A級1班・2班の選手はS級2班に、A級3班の選手はA級2班に昇級することができます。

その条件は、

  • 3開催連続で完全優勝する
  • レインボーカップで3着以内に入る

のどちらかです。

どちらかの条件を満たせば、条件を満たした翌日から新しいランクに所属することができます。

また、特別昇級した選手は直近の次期と次々期は降級することがありません。

1年間、昇級したランクで戦い続けることができるわけですね。

2つの条件に付いて、簡単に説明していきます。

3開催連続で完全優勝する

完全優勝とは、予選のレースで全て1着を獲って優勝戦に進出し、優勝戦でも1着を獲って優勝することです。

例えば、3日間開催のレースなら、1日目、2日目で1着を獲り、3日目の優勝戦でも1着を獲れば完全優勝になります。

1着を3連続で獲っていることから「ピンピンピン」と呼ばれたりもします。

そして、この完全優勝を3開催連続で達成できれば、特別昇級することができます。

つまり、1着を9回連続で獲るということですね。

そんなこと難しいことって可能なのか?

競輪の公式によれば、毎年2名~10名くらいはいるみたいですね。

また、デビューから無敗でS級になった「深谷知広」選手という選手もいます。

デビュー直後から18回連続で1着を獲っているということなので、伝説の選手と言えますね。

深谷選手は、現在でもS級1班の選手として最前線で活躍しています。

レインボーカップで3着以内に入る

レインボーカップとは、半年に1回行われる、特別昇級のための単発レースです。

A級1班・2班から9名の選手が「レインボーカップA級ファイナル」に、A級3班から9名の選手が「レインボーカップチャレンジファイナル」に出場し、それぞれのレースで1着~3着を獲った選手が特別昇級することができます。

レインボーカップA級ファイナルに出場するためには、A級1班・2班の選手のなかで、その期の前半3ヵ月(前期なら1月~3月、後期なら7月~9月)の平均競走得点上位9名に入っていなければいけません。

同じように、レインボーカップチャレンジファイナルに出場するためには、A級3班の選手のなかで、その期の前半3ヵ月の平均競走得点上位9名に入っていなければいけません。

簡単に言えば、A級1班・2班とA級3班の成績上位選手が、特別昇級を賭けて競い合うレースということですね。

たった3名しか特別昇級できないのは、厳しいな。
それだけ、特別昇級するのは難しいことなんだ。

 

2019年のS級S班の選手は誰?

S級S班は、昨年のグランプリ出場選手の9名が所属することは説明しました。

では、今年(2019年)のS級S班には、どんな選手が所属しているのでしょうか。

調べてまとめてみました。

登録番号 選手名 年齢 府県 期別
14054 新田祐大 32歳 福島 90
14873 三谷竜生 31歳 奈良 101
14396 脇本雄太 29歳 福井 94
14089 浅井康太 34歳 三重 90
13841 平原康多 36歳 埼玉 87
12833 村上義弘 44歳 京都 73
13791 村上博幸 39歳 京都 86
13923 武田豊樹 44歳 茨城 88
15009 清水裕友 24歳 山口 105

この9名が、2018年のグランプリに出場し、2019年のS級S班に所属している選手です。

年齢に注目すると、最も若手が24歳で、最もベテランが44歳となっていて、かなり幅広い年齢層となっていることが分かります。

競輪は体力勝負の競技と言われていますが、40歳を過ぎたベテラン選手でもS級S班になれるところを見ると、技術や駆け引きも大切なことが分かりますね。

競輪選手は、肉体的には30歳前後がピークらしいです。

ちなみに、2018年のグランプリは「三谷竜生」選手が差しを決めて優勝しました。

グランプリの優勝者には、次回のグランプリまで全てのレースで1番枠に固定されるという特典が与えられます。

競輪では1番枠がめちゃくちゃ有利ということはないので、どちらかと言うと雰囲気を重視した特典ですね。

1年間、1番枠からスタートすることで、王者の風格を見せてくれます。

競輪グランプリで優勝すると、1億円以上の賞金がもらえるぞ!

S級S班の選手は、G1、G2、G3のレースに主に出場しています。

競輪場でレース観戦するときは、この9名に注目すると超一流の走りを見ることができるでしょう。

 

競輪選手はランクによってズボンが違う

競輪選手が身につけるユニフォームのズボンは、所属しているランクによって決められています。

具体的には、

  • S級S班
    →赤い生地をベースに、黒ライン
  • S級1班・2班
    →黒い生地をベースに、赤ライン
  • A級1班・2班・3班
    →黒い生地をベースに、緑ライン

となっています。

S級選手はS級選手同士、A級選手はA級選手同士でレースするので、ほとんどの場合は違う配色のズボンをはいた選手が戦うことはありません。

ただし、S級S班が出場するG1、G2、G3のレースでは、S級S班の選手とS級1班・2班の選手が戦うことがあります。

このときは、ズボンの配色を見れば、レース中に「どの選手がS級S班で、どの選手がS級1班・2班なのか」をぱっと見で判断することができます。

豆知識として知っておくと、レースを観戦するときの楽しみ方が増えますね。

ちなみに、ユニフォームのシャツは、枠番ごとに色が決められています。

 

競輪のランクのおさらい

競輪のランクについて、もう一度、重要なことをまとめると、

  • ランクは全部で7つ
  • 男子選手は成績順にS級1班・2班、A級1班・2班・3班に振り分け
  • 女子選手は成績に関係なく全員L級1班
  • S級S班は昨年のグランプリに出場した9名だけ
  • ランクは半年に1回更新される

の5つです。

ランクについて知っていると、レースの出場選手を見ただけで「どの程度のレベルのレースなのか」が分かるようになります。

競輪場で生のレースを見ることが少ない方は、ぜひ一度、S級S班やS級1班の選手が出場しているレースを見に行ってください。

パワー、スピード、駆け引きの全てが高レベルのレースを観戦できるので、楽しめること間違いなしです。

さっそく、レースを見に行きたくなってきたぜ!
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