「競輪ってどんなギャンブルなの?」
「競馬や競艇はやったことあるけど、競輪は初めて!」
「自分がどのギャンブルに向いているのか知りたい!」
という方に向けて、この記事では競輪と他のギャンブルとの違いについてまとめました。
競輪は、バンク(競走路)の上を自転車で走り、誰が一番最初にゴールするのかを競う競技です。
他の公営ギャンブルと違って、レースの序盤~中盤はチーム戦が行われることが特徴で、選手同士の思惑を読むことが予想を当てるコツになります。

競輪は、競艇におけるモーターの調子や競馬における馬の調子といった要素がありません。
また、パチンコやパチスロのように自分と機械の勝負というわけでもありません。
あくまで、選手と選手がぶつかり合うのが競輪なんですね。
さらに細かい違いは記事で解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。

競輪ってどんな競技?
競輪は、バンク(競走路)の上を自転車で走り、誰が一番最初にゴールするのかを競う競技です。
私たち競輪ファンは、レースの着順を予想して車券を買うことができ、予想が的中すれば払戻金がもらえます。
車券は全国の競輪場で買うこともできますし、インターネット上で買うこともできます。
「競輪が初めて!」という方は、競輪場に一度は行って、生のレースを観戦するのがおすすめです。

競輪の最大の特徴は、レースの序盤~中盤でチーム戦が行われることです。
このチームは「ライン」と呼ばれ、ラインは同じ競輪場の練習仲間や同じ地区の選手同士で組まれます。
例えば、出場選手が9人のレースの場合、2人~3人で1つのラインが作られて、合計3つ~4つのラインができることが多いですね。
レースの序盤~中盤では、このライン同士で有利なポジションをとるために戦います。

そして、レースの終盤になると、ラインに関係なく全ての選手が1着をとるためにラストスパートをかけます。
最後の直線で勝負が決まるので、観戦中はドキドキしっぱなしですね。
このように、チーム戦と個人戦の両方を楽しめるのが競輪の魅力です。
「どのラインが強いのか?」「どのラインがどこから仕掛けるのか?」「ライン内で強い選手は誰か?」など、考えることが色々とあるのも楽しいですね。

競輪と他の公営ギャンブルとの違いは?
公営ギャンブルとは、公的機関が運営しているギャンブルのことです。
例えば、競輪では、主催者が市などの地方自治体、監察官庁が経済産業省、運営統括が公益財団法人JKAとなっています。
日本には、競輪以外にも、競馬、競艇、オートレースの3つの公営ギャンブルがあります。
ここからは、競輪とこれらの公営ギャンブルとの違いについて、
- 乗り物の違い
- 開催場の数の違い
- 開催頻度の違い
- 開催時間の違い
- 賭式の違い
- 当たりやすさの違い
- 払い戻しの金額の違い
の順番で解説していきます。
それぞれの違いをチェックしながら、自分に向いているギャンブルを見つけましょう。
乗り物の違い
4つの公営ギャンブルの最も大きな違いは、「何に乗ってレースするか?」の違いでしょう。
競技 | 乗り物 |
---|---|
競輪 | 自転車 |
競馬 | 馬 |
競艇 | ボート |
オートレース | バイク |
競輪の自転車とオートレースのバイクは、選手がオーダーメイドした特注品で、レースには選手が自分の乗り物を持参します。
そのため、競輪やオートレースでは、選手が自分の実力を100%発揮することができます。
逆に、競馬の馬は基本的には調教師が調教しますし、競艇のボートは競艇場が所有しているものを選手に貸し出しています。
そのため、競馬や競艇では、騎手や選手の実力が高くても、乗り物のせいで負けてしまうことがあるのです。
このことから、競輪は競艇や競馬と比べて、レース結果が選手の実力で決まりやすいギャンブルと言えます。

開催場の数の違い
2つ目の違いとして、開催場の数の違いを見てみましょう。
競技 | 開催場の数 |
---|---|
競輪 | 43カ所 |
競馬 | 25カ所 |
競艇 | 24カ所 |
オートレース | 5カ所 |
上の表から、競輪の開催場は他の公営ギャンブルの開催場と比べて、圧倒的に多いことがわかります。
このことから、競輪は実際にレースを見に行きやすいギャンブルと言えますね。
競輪場がないのは、秋田、岩手、山形、宮城、山梨、長野、石川、兵庫、滋賀、鳥取、島根、宮崎、鹿児島、沖縄の14都道府県です。
それ以外の都道府県にはあるので、「競輪が初めて!」という方はぜひ一度遊びに行ってみてください。

開催頻度の違い
3つ目の違いとして、開催頻度の違いを見てみましょう。
競技 | 開催頻度 | 1日の開催場の数 | 1つの開催場でのレース数 |
---|---|---|---|
競輪 | ほぼ毎日 | 5場~7場 | 7レース~12レース |
競馬 | 火水木土日がメイン | 3場~8場 | 11レース~12レース |
競艇 | ほぼ毎日 | 12場~13場 | 12レース |
オートレース | ほぼ毎日 | 1場~2場 | 12レース |
上の表から、1日に行われるレース数が最も多いのは、競艇ということがわかります。
競艇は、レースがほぼ毎日行われ、1日の開催場の数が多く、1つの開催場でのレース数も多いからです。
競輪は、競艇の次に1日に行われるレース数が多いですね。
一方、競馬は月曜日と金曜日はレースが開催されないことが多いですし、オートレースは1日の開催場の数が少ないです。
そのため、「毎日たくさんのレースを楽しみたい!」という方には、競艇や競輪が向いています。

開催時間の違い
4つ目の違いとして、開催時間の違いを見てみましょう。
競技 | モーニング | デイ | ナイター | ミッドナイト |
---|---|---|---|---|
競輪 | ほとんどなし | 11時頃~16時頃 | 16時頃~21時頃 | 21時頃~23時頃 |
競馬 | なし | 10時頃~16時頃 | 16時頃~21時頃 | なし |
競艇 | 9時頃~15時頃 | 11時頃~16時頃 | 15時頃~21時頃 | なし |
オートレース | なし | 10時頃~17時頃 | 15時頃~21時頃 | 20時頃~24時頃 |
上の表から、モーニングレースを開催しているのは、競艇だけということがわかります。
競輪にもモーニングレースはありますが、月に1開催~4開催でほとんど行われません。
逆に、ミッドナイトレースを開催しているのは、競輪とオートレースだけです。
ただし、オートレースは1日の開催場の数が少ないので、ミッドナイトレースが毎日行われているわけではありません。
そのため、「朝からレースを楽しみたい」という方には競艇がおすすめで、「仕事終わりにレースを楽しみたい」という方には競輪がおすすめです。

賭式の違い
5つ目の違いとして、賭式の違いを見てみましょう。
下の表では、賭式の名前は競馬のものを使っています。
競技 | 単勝 | 複勝 | 馬単 | 馬連 | 枠単 | 枠連 | ワイド | 三連単 | 三連複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
競輪 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
競馬 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
競艇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
オートレース | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
上の表から、賭式の種類が最も多いのは、競馬ということがわかります。
競輪には単勝と複勝がありませんし、競艇とオートレースには枠単と枠連がありません。
公営ギャンブルの初心者にとって、最も分かりやすい賭式は単勝です。
なぜなら、単勝は1着を当てるだけというシンプルな賭式だからです。
そう考えると、競輪は初心者にとっては少し取っつきにくいギャンブルかもしれませんね。

当たりやすさの違い
6つ目の違いとして、当たりやすさの違いを見てみましょう。
競技 | 三連単の的中率 |
---|---|
競輪 | 0.20%(1/504) |
競馬 | 0.020%(1/4896) |
競艇 | 0.83%(1/120) |
オートレース | 0.30%(1/336) |
的中率は1レースの出場数が最大のとき
上の表から、三連単が当たりやすいのは、競艇、オートレース、競輪、競馬の順番ということがわかります。
そのため、「とにかく当てたい!」という方には競艇がおすすめです。
ただし、この的中率は理論値なので、全ての買い目の的中率がこの数値になるわけではありません。
強い選手や強い馬を中心にした買い目は当たりやすくなりますし、弱い選手や弱い馬を中心にした買い目は当たりにくくなります。
そのため、この表を見て「競馬の三連単って、1万回に2回(0.02%)しか当たらないんだな」と思うのは間違いです。

払い戻しの金額の違い
7つ目の違いとして、払い戻しの金額の違いを見てみましょう。
競技 | 三連単の払戻金の期待値 |
---|---|
競輪 | 37,800円 |
競馬 | 354,960円 |
競艇 | 9,000円 |
オートレース | 23,520円 |
期待値は1レースの出場数が最大のとき
上の表から、払い戻しの金額は、競馬、競輪、オートレース、競艇の順番で高いことがわかります。
そのため、「一発で高額配当を狙いたい!」という方には競馬がおすすめです。
また、払い戻しの金額の順番は、先ほどの当たりやすさの順番とは逆になっています。
当たりやすいほうが払い戻しの金額が安く、当たりにくいほうが払い戻しの金額が高いのは、当たり前ですね。
そう考えると、競輪は当たりやすさと払い戻しの金額のバランスが良いギャンブルと言えるでしょう。

競輪のパチンコやパチスロとの違いは?
日本のギャンブルで、公営ギャンブル以外のものと言えば、パチンコやパチスロが有名です。
ここからは、競輪とパチンコやパチスロの違いについて、
- 遊べる場所の違い
- 時間の使い方の違い
- ドラマ性の違い
- 稼げるようになってからの違い
の順番で解説していきます。
それぞれの違いをチェックしながら、自分に向いているのはどちらなのかを考えてみてください。
遊べる場所の違い
競輪は公営ギャンブルのなかでは開催場の数が多いほうですが、パチンコ店やパチスロ店の数には及びません。
駅前や繁華街に行けば、必ずと言っていいほどパチンコ店やパチスロ店の看板を見かけます。
そのため「いつでも遊びに行ける」というのが、パチンコやパチスロのメリットです。
一方で、競輪はインターネット投票やライブ中継などのサービスが充実しています。
そのため「家にいても楽しめる」というのが、競輪のメリットです。

時間の使い方の違い
競輪の場合、レースに投票さえしてしまえば、残った時間は何をやっていても構いません。
特に、インターネット投票を使えば、好きな時間に好きな場所で投票することができます。
一方、パチンコやパチスロの場合、店に行ったら少なくとも1時間~2時間は打つことが多いみたいです。
打っている間は台から離れられませんが、継続的に遊ぶことができます。
そのため、「さくっとギャンブルを楽しみたい!」という方には競輪が向いていて、「じっくりとギャンブルを楽しみたい!」という方にはパチンコやパチスロが向いているでしょう。

ドラマ性の違い
競輪では、選手の活躍や成長にドラマ性があります。
例えば、実力下位の選手が実力上位の選手に勝ったときや、地元選手が地元の競輪場で初優勝したときは感動しますね。
一方、パチンコやパチスロは自分と機械の勝負なので、このようなドラマは生まれにくくなっています。
スポーツ的な要素があるのが競輪で、純粋なギャンブルなのがパチンコやパチスロということですね。

稼げるようになってからの違い
競輪では、1レースに賭ける金額の上限が決まっていないので、1レースに大きな金額を賭けることができます。
一方、パチンコやパチスロでは、玉やメダルの値段が決まっているので、大きな金額を賭けるためには時間がかかります。
そのため、稼げるようになってから、稼ぎを大きくしやすいのは競輪です。
しかし、競輪は他人の勝負にお金を賭けているので、予想がどれだけ上手くても不的中が続いてしまうこともあります。
一方、パチンコやパチスロは自分と機械の勝負なので、自分がミスをしなければ勝つことができます。
そのため、稼げるようになってから、稼ぎが安定しやすいのはパチンコやパチスロです。

競輪と宝くじとの違いは?
日本では、年末ジャンボやLOTO6といった宝くじが販売されています。
これらもある意味ではギャンブルと言えるので、競輪との違いをチェックしてみましょう。
競輪と宝くじとの大きな違いは、技術介入の要素があるかどうかです。
競輪には予想の上手・下手があるので、予想の上手いは稼げますし、予想の下手な人は稼げません。

一方、宝くじは完全に運勝負なので、どんな人でも稼げるかどうかは同じです。
そのため、「きちんと勉強して稼げる確率を上げたい!」という方には競輪が向いています。
逆に、「勉強するのは面倒だから運だけで勝負したい!」という方には宝くじが向いていますね。
ただし、技術介入の要素がないギャンブルは、勝ち続けるのが難しいのでおすすめしません。

【競輪と他のギャンブルとの違い】まとめ
競輪と他のギャンブルとの違いについて、もう一度まとめると、
- 競輪はレースの序盤~中盤がチーム戦
- 競輪は選手の実力で勝負が決まりやすい
- 競輪は開催場が多いので遊びに行きやすい
- 競輪は深夜までレースを楽しめる
- 競輪は当たりやすさと払い戻しのバランスが良い
の5つがポイントです。
競輪は、「ライン」という独自の要素があったり、単勝や複勝がなかったりと、初心者には取っつきにくい部分もあります。
しかし、慣れてくれば選手同士の思惑を読めるようになり、予想が楽しくなってきます。
競輪初心者の方に読んでほしい記事をまとめたのて、良かったら関連記事もチェックしてみてください。


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