競輪の違反は、主に「選手が勝ちを諦める行為」や「ズルして勝とうとする行為」や「他の選手を危険にさらす行為」のときに起こります。
違反をしてしまった選手はペナルティを受けて、その後しばらくレースに出れなかったり、給料をカットされたりしてしまいます。
なので、どの選手も違反にならないように真剣にレースに取り組んでいます。
競輪における違反の種類
勝ちを諦めたときの違反には、「追走義務違反」というものがあり、先頭選手を追いかけようとせずに選手達が2着争いをしてしまったらこの違反になってしまいます。
この写真のレースは8名が出走していたのですが、先頭選手がずば抜けて速かったため残り7選手が2着争いをしてしまい、1着以外の7名が失格となってしまいました。
ズルして勝とうとする違反には、「内側追い抜き」というものがあります。
この写真のピンク色の選手のように、内側を走って他の選手を追い抜くことは禁止されており、違反になります。
他の選手を危険にさらす違反には、「斜行」「押圧」「押し上げ」などの種類があります。
この写真のレースでは、黒の2番選手が緑の6番選手の進路をふさぐように外側に斜め走行をしたため、2番選手が「斜行」で違反となってしまいました。
違反選手がいたらお金は返還される?
通常、違反選手は着順ノーカウントになり、違反選手に賭けていたお金も返還されません。
例えば、先ほど説明した2番選手が斜行したレースでは、この2番選手が最終的に2着でゴールしたのですが、この2番選手のゴールはノーカウントにされてしまいました。
その結果、1着3着4着でゴールした3選手が1〜3着でゴールしたことになり、レースが成立した扱いになりました。
また、上で説明した7名失格のレースのように失格選手ばかりで1〜3着が決まらないような場合には、レース不成立ということで、全員に賭け金が返還されました。
選手へのペナルティも重い
選手が違反すると、通常、その選手に賭けていた多くの観客が損してしまいます。
そうなることを防ぐために、違反した選手には重たいペナルティが課され、選手達も違反しないように心がけて真面目にレースと向き合うことになります。
違反の重さに応じて「失格(30点)」「重大走行注意(10点)」「走行注意(2点)」の違反点がつき、違反点が高くなると出場停止などの重たいペナルティになります。
以前は、少しくらい他の選手を妨害しても違反にならなかったのですが、最近は規定が変わって違反になりやすくなったので、「勝負」から「スポーツ」に近づいているとも言われています。
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