この記事では、競輪の払戻金について以下の悩みに分かりやすく回答していきます。
「払戻金の見方や注意点は?」
「払戻金に税金はかかる?」
「払戻金の過去最高金額は?」
競輪の払戻金は、車券が的中したときに受け取れるお金で、競走結果で金額を確認できます。
競走結果には、100円賭けたときに受け取れる払戻金の金額が書かれていますね。
そのため、自分が受け取れる払戻金は(賭け金/100)×競走結果の払戻金で計算できます。
また、的中車券の有効期限は、当該レースから60日なので注意しましょう。
ここからは、競輪の払戻金について詳しく解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
競輪の払戻金の見方は?
競輪の払戻金は、車券が的中したときに受け取れるお金で、競走結果で金額を確認できます。
競走結果には、100円賭けたときに受け取れる払戻金の金額が書かれていますね。
また、競輪の還元率は75%と決められていて、車券の売上の75%が的中者に還元されます。
さらに、的中者ごとに分配される金額は、賭け金が大きいほど高くなる仕組みです。
ここからは、払戻金の基礎知識を解説していくので、初心者の方は参考にしてみてください。
払戻金の基礎知識
- 払戻金の総額は車券の売上の75%
- 払戻金は賭け金に応じて分配される
- 競走結果は100円賭けたときの金額
払戻金の総額は車券の売上の75%
競輪の還元率は75%と決められていて、車券の売上の75%が的中者に還元されます。
例えば、あるレースで三連単の売上が100万円だったと仮定しましょう。
このとき、75万円が的中者に還元され、残りの25万円が競輪場の取り分になります。
つまり、そのレースの三連単の払戻金の総額が75万円ということですね。
一方、競輪場の取り分である25万円は、施設の補修や選手の賞金などに使われます。
払戻金は賭け金に応じて分配される
競輪では、車券の売上の75%が払戻金の総額になり、そのお金が的中者に分配されます。
的中者ごとに分配される金額は、賭け金が大きいほど高くなる仕組みです。
例えば、払戻金の総額が75万円で、的中者はAさんとBさんの2名しかいなかったとします。
さらに、Aさんが100円賭けていて、Bさんが200円賭けていたと仮定しましょう。
このとき、受け取れる払戻金の金額は、Aさんが25万円、Bさんが50万円となるわけです。
競走結果は100円賭けたときの金額
出典:競輪JP
競輪のレースの競走結果には、その買い目に100円賭けたときの払戻金が書かれています。
例えば、上の競走結果では、三連単「3-8-9」に149,100円と書かれていますね。
これは、三連単「3-8-9」を100円買っていたら149,100円を受け取れることを意味するわけです。
また、自分が受け取る金額は(賭け金/100)×競走結果の払戻金で計算できます。
先ほどの買い目を1,000円買っていたら1,000/100×149,100=1,491,000円を受け取れますね。
競輪の払戻金を受け取るときの注意点は?
競輪の払戻金は、現地で車券を買ったときは自動発払機を使って受け取ることができます。
的中車券を機械に入れるだけなので、誰でも簡単に払戻金を受け取れますね。
一方、ネット投票で払戻金を受け取るときは、投票サイトごとに受け取り方が違います。
自動精算されることが多いですが、気になる方は自分のサイトを調べてみましょう。
ここからは、競輪の払戻金を受け取るときの注意点を伝えるので、気を付けてみてください。
払戻金を受け取るときの注意点
- 有効期限内に払い戻しを行う
- 結果が確定するまで車券を捨てない
- 高額払戻は有人窓口を利用する
有効期限内に払い戻しを行う
払戻金を受け取るときの注意点の1つ目は、有効期限内に払い戻しを行うことです。
競輪の車券は、当該レースから60日以内に払い戻ししなければいけません。
有効期限を過ぎると払戻金を受け取れず、的中車券がただの紙切れになってしまいます。
例えば、旅行先で車券を買って、現地で払い戻ししなかったときは注意ですね。
改めて払い戻しに行くのも手間なので、その場で払戻金を受け取るのがおすすめです。
ちなみに、ネット投票ができる投票サイトでは、自動で精算されることが多いです。
例えば、競輪JPでは、車券が的中すると投票口座に残高が加算されます。
その後、精算処理をすると、投票口座から登録した銀行口座にお金を移せますね。
また、手動で精算しなくても、月に一度、自動的に精算処理が行われます。
このように、投票サイトでは払戻金の受け取り忘れが起きにくいのでおすすめです。
結果が確定するまで車券を捨てない
出典:競輪JP
払戻金を受け取るときの注意点の2つ目は、結果が確定するまで車券を捨てないことです。
これは、選手がゴールした後に着順が変わることがあるからですね。
例えば、3着以内の選手が失格になると、他の選手の着順が繰り上がって的中買い目が変わります。
また、レースが中止になったり選手が欠場になったりすると、返還が行われます。
自分が車券を購入したレースを観戦できないときは、1~3着以外の結果も確認しましょう。
高額払戻は有人窓口を利用する
払戻金を受け取るときの注意点の3つ目は、高額払戻は有人窓口を利用することです。
自動発払機では、ある程度の高配当は受け取れないようになっています。
そのため、高額払戻を受け取る場合は、専用の有人窓口を使わなければいけません。
専用の有人窓口に行けば、係員さんが手動で払戻金を渡してくれるそうです。
また、有人窓口がどこにあるのかわからないときは、近くの係員さんに聞きましょう。
競輪の払戻金に税金はかかる?
競輪の払戻金を1年間で50~100万円受け取ると、所得税がかかることがあります。
これは、競輪の払戻金が基本的には一時所得として扱われるからですね。
詳しくはこの後で解説するので、高額配当を受け取った方は参考にしてみてください。
ただし、私は競輪については詳しいですが、税金についてはほぼ素人です。
そのため、実際に税金を払うときは、読者さん自身でも調べることをおすすめします。
競輪の税金について
- 競輪の払戻金は一時所得になる
- 一時所得には所得税が課せられる
- 一時所得がある場合は確定申告が必要
競輪の払戻金は一時所得になる
競輪の払戻金は、極まれな例外を除いて、一時所得という扱いになることが多いです。
一時所得については、国税庁のサイトにこのように書かれています。
一時所得とは、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得をいいます。
引用:国税庁
国税庁のサイトでは、この後に一時所得の例として「競馬や競輪の払戻金」が挙げられています。
ただし「営利を目的とする継続的行為から生じたものを除きます」とも書かれていますね。
これは、趣味や遊びの場合は一時所得になり、投資の場合は一時所得にならないという意味です。
例えば、独自のシステムを使って、1年間継続して車券を買い続けた場合は投資になります。
とはいえ、払戻金が投資と認められることは珍しく、基本的には一時所得扱いになるようですね。
一時所得には所得税が課せられる
競輪の払戻金は基本的には一時所得として扱われ、一時所得には所得税が課されます。
一時所得の計算方法は、国税庁のサイトにこのように書かれていました。
一時所得の金額は、次のように算式します。
総収入金額 - 収入を得るために支出した金額(注) - 特別控除額(最高50万円) = 一時所得の金額
(注) その収入を生じた行為をするため、または、その収入を生じた原因の発生に伴い、直接要した金額に限ります。引用:国税庁
ここに書かれているように、一時所得は総収入金額-経費-特別控除額50万円で計算されます。
競輪の場合、総収入金額は払戻金の総額、経費は当たり車券の購入金額ですね。
外れ車券は経費に含まれないので、トータルで負けていても税金がかかることがあります。
例えば、1年間の払戻金の総額が1,000万円、車券代の総額が1,500万円だったと仮定しましょう。
ただし、車券代は当たり車券の購入額が500万円、外れ車券の購入額が500万円でした。
このとき、一時所得は1,000万円-500万円-50万円=450万円と計算されるので税金がかかります。
また、複数通りの買い目を買っていても、経費になるのは的中した1点のみです。
経費になる金額が少ないので、50~100万円の払戻金に税金がかかる可能性があるわけですね。
一時所得がある場合は確定申告が必要
競輪の払戻金による一時所得がある場合は、翌年の1~3月頃に確定申告が必要になります。
確定申告とは、1年間の所得をまとめて税務署に納める税額を報告する手続きです。
1年に1回、1月1日~12月31日の所得をまとめて、翌年の2月16日~3月15日に報告・納税します。
最近では、WEB上の確定申告ソフトを使って確定申告する方が多いようですね。
また、確定申告を行わなかった場合、納める税金が増える可能性があるので注意しましょう。
競輪の払戻金の最高金額は?
競輪の払戻金の過去最高金額は、三連単が約480万円、ドカントが約4億8千万円です。
三連単の約480万円が出たのは、2006年9月21日の奈良F1みたいですね。
たった100円の車券が約480万円になったので、的中者はかなり嬉しかったことでしょう。
また、ドカントの約4億8千万円が出たのは、2014年8月30日の富山G3でした。
これだけ高配当になったのは、ドカントはキャリーオーバーがある賭式だからですね。
競輪の払戻金の最高金額
- 三連単の最高金額は4,760,700円
- ドカントの最高金額は484,266,440円
三連単の最高金額は4,760,700円
出典:競輪JP
競輪の三連単の最高払戻金額は4,760,700円で、2006年9月21日の奈良10Rで出ました。
このレースは、府県から「92/617/53/4/8」の細切れ戦だったと予想できます。
細切れ戦は混戦になりやすいので、競走得点の高い選手が活躍することが多いですね。
そう考えると、車券に絡みそうなのは1番車の武田選手や5番車の武田選手です。
一方、競走得点の低い6番車の阪本選手や8番車の服部選手は車券に絡みにくいでしょう。
出典:競輪JP
レース結果は「8-4-5」となり、三連単「8-4-5」は498番人気のオッズ4760.7倍でした。
三連単は全部で504通りなので、全く人気のない並びがきたことになりますね。
実際に、この買い目を買っていたのは1名だけで、100円しか賭けていなかったらしいです。
この買い目を買っていた方は、100円が約480万円になって驚いたことでしょう。
同じような的中を出すのは難しいですが、一攫千金の夢があるのも競輪の醍醐味ですね。
ドカントの最高金額は484,266,440円
出典:競輪JP
競輪のドカントの最高払戻金額は484,266,440円で、2014年8月30日の富山G3で出ました。
ドカントには7と4twoの2種類がありますが、これはドカント7の払戻金です。
ドカント7では、該当レースの後半7レースの1着を全て的中すると払戻金を受け取れます。
賭ける車番は自分で選べず、コンピュータによってランダムで決められますね。
三連単などの自分で予想する賭式と違い、ドカントは宝くじに近い賭式と言えるでしょう。
出典:競輪JP
また、ドカントには、キャリーオーバーという払戻金が繰り越される仕組みがあります。
例えば、ある日のドカントの売上が10万円で、的中者がいなかったとしましょう。
このとき、その10万円は翌日に繰り越され、的中者が出たときに払戻金として分配されます。
つまり、的中者が出ない限り、払戻金がどんどん大きくなる仕組みなのです。
キャリーオーバーが大きいときは、運試しにドカントを買うのもありかもしれませんね。
競輪の払戻金|よくある質問
ここからは、競輪の払戻金についてのよくある質問に回答していきます。
競輪の払戻金の一覧を確認するには?
競輪の払戻金の一覧を確認するには、競輪JPの結果一覧を見るのがおすすめです。
また、競輪JP以外の投票サイトでネット投票した場合は、その投票サイトでも確認しましょう。
競輪の払戻金の見方は?
レースの競走結果には、100円賭けたときに受け取れる払戻金が書かれています。
車券が的中したときは、自分が買った金額/100を賭けて払戻金を計算してみてください。
競輪で同着があると払戻金は半額になる?
競輪で同着があると、的中者が増えるので払戻金は減ります。
詳しい計算式は難しいので省略しますが、だいたい半分くらいになるイメージですね。
競輪の払戻金|まとめ
競輪の払戻金については、以下の5つがポイントです。
- 車券の売上の75%が的中者に還元される
- 競走結果は100円賭けたときの金額
- 50~100万円の払戻金は税金がかかることがある
- 三連単の最高金額は4,760,700円
- ドカントの最高金額は484,266,440円
また、払戻金を受け取るときは、有効期限が当該レースから60日なので注意しましょう。
後日受け取るのは忘れがちなので、その場で払い戻しするのがおすすめですね。
他にも、結果確定まで車券を捨てないことや高額払戻は有人窓口で受け取ることも重要です。
払戻金の受け取りミスがなくなれば、初心者でも安心して車券を購入できます。
さっそく、競輪JPでレースの日程を調べて、近くの競輪場に遊びに行ってみてください。
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