【初めての競輪入門】初心者でも10分でわかる!最低限の知識とは?
「競輪が初めて!」
「損したくないしゼロから教えてほしい!」
「車券をどこでどういう風に買うの?」
という初心者向けに、日本一わかりやすく競輪の始め方を解説していきますね。
競輪は「スポーツ観戦」と「ギャンブル」という2つの側面があります。
なので、何もわからないまま競輪場に行っても、レース展開を楽しめないし、お金も損するし、踏んだり蹴ったりになってしまいます。
競輪のルールや必勝法を教えてくれ!!
必勝法はないんだけど、初めての人にも最高に分かりやすく競輪を楽しむコツを解説していくね。
この記事を読んで知識を身につけ、3000円くらいを賭けてもいい勇気がもてたら、さっそく今日から競輪を楽しめるよ。
この記事の目次
競輪は他のギャンブルとどこが違う?
競輪は、パチスロ、競馬、競艇などのギャンブルと3つの点で大きく違います。
(1)パチスロより運要素が少ない
運だけの宝くじや、運要素が大きくて台の当たり外れがあるパチスロとは違い、競輪は予想の上手さで勝負が決まる。
(2)競馬や競艇よりも読みやすい
競馬では乗る馬が毎回違うし、競艇では乗るボートが毎回違うので、当たり外れの運要素が大きい。だが競輪では、選手が自分の自転車を使うので運要素が少なく、レース展開を読みやすい。
(3)心理戦が多い
競輪では、レースの序盤〜中盤ではチームごとに競い合って、終盤から各選手が1位を狙う。このようにチーム戦略があるので、個人で戦うだけの競艇や競馬よりも心理戦が多い。
つまり競輪は、「運に頼りたくない人」「心理戦をしっかり考えて予想したい人」におすすめな公営ギャンブルです。
パチスロなど機械と戦うわけじゃありませんし、競艇におけるモーターの調子や、競馬における馬の調子にも左右されません。
競輪は、運要素がすごく少ないんですね。
競輪選手が使っているのは「筋肉」と「自分用の自転車」だけなので、実力勝負のレースを予想することになります。
「ギャンブルの終着駅」といわれるほど、競輪は面白いんだ。
そして、競輪の最大の特徴は、1回のレースの中で「チーム戦」と「個人戦」の両方を楽しめるということです。
レースの序盤〜中盤は同期生や同じ地区などの仲間で協力してチーム(「ライン」といいます)を作って先頭集団になることを目指し、レースの終盤戦でライン内でも競い合って全員が1位を目指していきます。
例えば9人レースの場合には、終盤まで3人チームが3組で競い合って、終盤に先頭にいる数名の個人戦になるようなイメージです。
このように、1レースが2段階で盛り上がるので、予想をする時にも「どのラインが強そうか」「そのラインの中でも最後に1位を取れるのは誰か」と2段階で予想していくことになります。
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競輪、競馬、競艇、オートレースの違いは?どれが当たりやすい?
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参加するレースを選ぼう!
(出典:グレード別のピラミッド)
競輪のレースには、
- GP(グランプリ)
- G1(ジーワン)
- G2(ジーツー)
- G3(ジースリー)
- F1(エフワン)
- F2(エフツー)
の6種類があります。
GP(グランプリ)は、全競輪レースの頂点で、毎年12月30日におこなわれます。
その1年もっとも活躍した9選手でチャンピオンを決めるレースなので、競輪ファンならGPは絶対に参加したいですね。
GPの次に、有名選手が多くて盛り上がるのが、G1(ジーワン)やG2(ジーツー)です。
なので、初心者はGP、G1、G2の開催日に競輪を遊ぶことをおすすめします。
強い選手のレースは迫力がありますし、せっかくなので盛り上がる日に楽しみましょう!
もっと詳しく
「出走表」と「直前の情報」で予想しよう!
初心者の方は、「競走得点」「ライン」「オッズ」の3つをチェックしましょう。
- 競走得点:選手の強さがわかる
- ライン:序盤〜中盤のチームがわかる
- オッズ:当たった時に何円稼げるかわかる
「競走得点」はレース前日でもチェックできますし、「ライン」や「オッズ」はレース直前にチェックできます。
この3つを見てレースを予想し、車券(当たった時にお金をもらえる投票券)を買うことで、ついに競輪をはじめることができるんですね。
知らない言葉ばかりでワケ分からねぇ。
【ポイント1】競走得点で個人の強さをチェック
(出典:出走表イラスト)
「競走得点」とは、選手の直近4ヵ月の成績を数値化したもので、選手の強さを表した数値です(出走表イラストの赤枠で囲った部分)。
このように選手のデータが載っているものを「出走表」といって、ネットでも無料で見ることができるし、競輪場でも紙のものを無料でもらえます。
出走表で一番最初に見てほしいのが競走得点。ココが大きいほど最近の成績がよく小さいほど成績がわるいことになります。
競走得点だけをみて強い弱いと言ったら選手に失礼ですが、「最近勝ってるかどうか」は競走得点で分かるんですね。
このイラストを見れば、競走得点が「102.51」の吉村選手が最近の調子がわるく、競走得点が「109.10」の成清選手は最近の調子がいいと分かります。
【ポイント2】ラインでチームの強さをチェック
(出典:ラインの基本パターン)
ラインとは、選手がレース中に一時的に組むチームのようなもので、同期生や同じ地区の選手同士で組まれることが多いです。
例えば、東京の選手と栃木の選手が組んだラインは「関東ライン」と呼ばれたりしますね。
ラインにはいくつか種類がありますが、前を走る「先行/捲り(まくり)」の選手と後ろを走る「追込み」の選手が3人チームになって、序盤から中盤のレースを有利に進めるのが一般的です。
(出典:ラインの役割)
前を走る「先行」の選手は、後ろを走る「追込み」の選手を風の抵抗から守ります。
代わりに、後ろを走る「追込み」の選手は、他のライン(敵チーム)が前に来るのを邪魔して前を走る「先行」の選手を守ります。
強いラインで協力して中盤戦を乗り越えたら、終盤はライン内でも競い合い、1着を目指して各選手が全力を出します。
このように「強いライン」=「1〜3着になりやすい」という公式があるので、強いラインを見抜くことが競輪予想の第一歩になります。
競輪場のモニターには、レースの直前にライン情報が表示されます(写真の赤枠で囲った部分)。
このレースでは、
- 1番と6番の選手がチームを組む
- 3番と7番と4番がチームを組む
- 8番と5番がチームを組む
- 9番と2番がチームを組む
ということが分かりますね。
ラインは2人や3人で作ることが多いので、このレースでは、2人ラインが3つと3人ラインが1つできたことになります。
考え方がわかってきたぞ。
このようにライン情報をみて、一番強いラインを予想することが大切です。
強いラインというのは、「競走得点」が高くて強い選手同士が組んだラインや、個人力だけじゃなくて選手同士の相性がいいラインのことです。
特に、GPやG1にでてくる一流選手の場合は、これまで誰と誰のラインで勝ってきたかというデータも多くあります。
競輪を何度も見ていく中で初心者のころ以上にラインの強さを読めるようになるのですが、最初はひとまず「ラインというのは奥が深い世界なんだ」と知っておけばOKです。
ラインの強さで選手同士のチーム力も考えるのが、競輪の面白さなんだ。
【ポイント3】オッズで稼げる金額をチェック
「オッズ」とは、車券の購入金額が何倍の払戻金になるのか(いくら稼げるか)を表した数値です。
車券というのは自分が競輪に賭けたことを示すチケットのことで、私たちは、レースが始まる前に「競走得点」「ライン」「オッズ」などを見て車券を買うことになります。
「オッズ」が300倍なら、賭けた金額が当たった時に300倍になってもらえる(100円が3万円になって稼げる)ということですね。
車券の買い方には色々な種類があるのですが、例えば、「1着は4番車、2着は1番車、3着は5番車になるだろう」というように、1〜3着にくる競輪選手をピタリと言い当てる買い方を三連単(さんれんたん)と言います。
三連単のように当てるのが難しい買い方だと、当たった時の稼ぎも大きくなり、100円しか賭けてないのに当たったら平均30,000円以上を稼げます。
もちろん、三連単はなかなか当たらないし、三連単を買う時にはピンポイントで当てるのは難しいから10種類以上買うのが一般的です。
三連単を100円ずつ10種類買って1種類が当たったとしても、9種類は外れているので、賭けたお金がそのまま300倍になるわけではありません。
このたとえだと、100円×10種類で合計1000円分の車券を買って、最終的に3万円返ってくるので、30倍の稼ぎになります。
三連単は、当たりづらいけど当たった時の稼ぎも大きいということで、上級者向けのハイリスクハイリターン戦略になります。
また、人気が高い選手の車券ほどオッズが低くなり、人気がない選手の車券ほどオッズが高くなります。
車券の買い方は7種類もあるので、ここで全部は説明しませんが、初心者の方はまず、
- 車券の買い方でオッズは変わる
- オッズを見たらどれくらい稼げるか分かる
- 当たりやすい買い方だとオッズが小さい(ローリスクローリターン)
- 当たりづらい買い方だとオッズが大きい(ハイリスクハイリターン)
と覚えておきましょう。
当たりやすくて初心者でも楽しめる買い方だから、これから詳しく説明するよ。
【車券の種類】初心者におすすめの買い方は?
車券には、「三連単」「三連複」「二車単」「二車復」「二枠単」「二枠複」「ワイド」の7種類があります。
的中が難しい車券ほど払戻金は高くなり(ローリスクローリターン)、的中が簡単な車券ほど払戻金は安くなるんですね(ハイリスクハイリターン)。
そのなかでも、競輪の初心者には、最も的中が狙いやすい「ワイド」がおすすめです。
どんな着順だとしても選んだ2車が3着以内でゴールすれば的中となるので、かなり当たりやすいです。
例えば、「1番車と3番車が強い」と感じたら、1番と3番をワイドで買えばいいということですね。
初心者で買い方が全くわからないという時には、
- 競走得点をみて強い選手を調べる
- ラインを確認して一番強そうなラインを選ぶ
- 一番強そうなラインの中から選手を2人選んでワイドで買う
この3ステップでワイドを買うことをおすすめします。
競輪に絶対勝てる必勝法というのはないのですが、この買い方は的中率がすごく高いんですね。
ローリスクローリターンの買い方なので当たっても2〜10倍しか稼げないのですが、初心者はまず当てることが大切です。
このやり方でワイドを1種類選んで1000円分の車券を買って、「はずれた時は1000円を損」「当たった時は2000円〜1万円になって稼げる」というイメージでOKです。
具体的な買い方はこっちの記事も読んでみてくれ。
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競輪の買い方は?車券の種類と初心者におすすめの賭け方を解説!
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競輪の出走表のデータの見方が5分で分かる!【S・H・Bとは?】
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車券は競輪場で買うか?ネットで買うか?
上位でゴールする選手を予想して車券を買うことを「投票する」といいます。
そして、買った車券が的中すると、オッズに応じて「払戻金」を受け取れます。
投票は「競輪場」「場外車券場」「ネット」の3種類でできますが、初心者のうちは「競輪場」に行って車券を買うことをおすすめします。
- 競輪場:レースを近くで見れて迫力バツグン。初心者におすすめ!
- 場外車券場:大モニターでレースを見ることができる。競輪場よりたくさんあるので、近くに競輪場がない人は場外車券場に行くのもアリ。
- ネット:楽に投票できるけど迫力がない。初心者にはおすすめできない。
最初は、ぜひ競輪場に行ってみてほしいですね。
選手たちの熱気、応援する雰囲気、なにもかもが熱いので、その雰囲気を楽しんでほしいと思います。
初心者がいきなり競輪で勝つのは難しいですが、最初は予想がはずれたとしても楽しめるような体験をしてほしいですね。
まずは競輪場に行ってみよう
競輪場は全国に43箇所あるので、あなたが住んでる都道府県にも競輪場がある可能性は高いです。
お近くの競輪場があるかどうかは、公式サイトの競輪場一覧で見ることができますよ。
もっと詳しく
競輪場への行き方(車、電車、バス)
競輪場は、駅や市街地から少し離れたところにあることが多いので、歩いて行くことはあまりありません。
車を持っている人は、無料駐車場があることが多いので利用するのがおすすめです。
電車で行く人は、最寄り駅から無料バスや無料タクシーが出ていることが多いので利用してみましょう。
詳しいアクセス方法は、競輪場ごとの公式サイトでチェックしてみてください。
競輪場にいくときの持ち物や予算
競輪場に行くときの持ち物は、
- スマホや携帯電話
- 財布
の2つだけで基本的には大丈夫です。
食べ物や飲み物は持っていかなくても、食堂や売店があり、普通の飲食店よりも安くて利用しやすくなってます。
競輪場の入場料は50円~100円のところが多く、車券は1レース100円から購入できます。
そのため、入場料、車券代、食事代、全て含めて予算は3,000円〜5,000円あればOKでしょう。
FXなどとは違って、競輪は賭けた金額以上に損することはありません。
なので、その日の予算をきめて競輪場に行けば、その予算内で十分に遊ぶことができます。
マークシート(マークカード)の書き方
車券を競輪場で買うときは、専用のマークシートを使用します。
マークシートも、マークシートをぬりつぶすための鉛筆も、競輪場にいけば無料でもらえるので、持って行く必要はありません。
正式には「マークカード」なのですが実際には「マークシート」と呼んでいる方のほうが多いので、当サイトでも「マークシート」と呼ぶことにします。
マークシートには、
- 通常のマークシート
- フォーメーション/ボックスマークシート
の2種類があるのですが、初心者の方はまず「通常のマークシート」の書き方を覚えましょう。
「通常のマークシート」の記入箇所は、上の写真のように、
- レース開催場所
- レース番号
- 賭け式(車券の種類)
- レース予想
- 入金額
の5カ所です。
マークシートは「買いたい車券を書き込むための注文書」になるので、実際に車券を買うときには、マークシートと別に購入用のお金が必要になります。
「入金額」は「金額」と「単位」をマークしなければいけないので要注意ですね。
上の写真の買い方を解説すると、「久留米競輪場の第9レースで、1番車と3番車のワイドの車券を、100円(金額1×単位100)だけ買いたい」ということになります。
写真では、1着の欄で1番車のマークを塗っていて、2着の欄で3番車のマークを塗っていますが、買い方がワイドなのでこれ以外のレース展開でも的中になります。
具体的には、「上位3着のうちどれかに1番車と3番車がいれば的中」になり、オッズにおうじて配当金をゲットできます。
お金とマークシートを機械にいれて「車券」を購入
マークシートが書けたら、自動発券機にお金と一緒に入れれば、車券を買うことができます。
マークシートを書いただけで、レースまでに車券を購入してない状態だと、当たっても1円も稼げないので要注意です。
- 予想をして買い方を決める
- マークシートに記入する
- お金とマークシートで車券を買う
- レースが終わって的中してたら車券を配当金に交換する(はずれてたら車券は捨てればOK)
という流れを覚えておきましょう。
また、「3.お金とマークシートで車券を買う」の時には、自動発券機に「お金」→「マークシート」の順番で入れないとけいません。
先に「マークシート」から入れようとしても上手く入らないので、初心者の方は注意しましょう。
予想が的中したら車券を配当金に交換!
競輪のレースでは、このような車券をレース直前に買って握りしめなら、上位に来ると予想した選手を応援します。
写真にうつってる車券でいえば、1番車と3番車のワイドを買っているので、「1番その調子だぞ〜!3番もまくれ〜!!」とか声をだしながら応援するわけですね。
競輪場には帽子をかぶったおじさん達が、車券をにぎりしめて応援しています。
はずれた時には、車券は紙切れになるので、競輪場のゴミ箱にでも捨てればOKです。
的中した時には、車券を機械に持っていてオッズに応じた配当を受け取ることになります。
このように、「予想」→「マークシートに記入」→「車券の購入」→「レース」→「払い戻し」という流れで1レースが終わります。
レースが終わって配当金をもらった後は、次のレースの予想に使ってもいいし勝ち逃げしてもOK。自由に遊べるんだ。
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車券をインターネットで買う
当サイト「競輪兄弟」では、競輪の初心者にはまず競輪場に行くことをオススメしています。
その方が、選手たちの雰囲気、お客さんの雰囲気、競輪場の特徴なども肌で感じることができて、競輪をより深く楽しむことができるからです。
とはいえ、いまはネットの時代。
忙しくて競輪場まで行けない人でも、「競輪投票サイト」を使えば、簡単に予想したり、車券を購入したり、当たった時にお金にしたりすることができます。
競輪投票サイトには、
- 公式サイトの「KEIRIN.JP」
- 楽天がやってる「Kドリームス」
- DMMがやってる「DMM競輪」
など、いくつか種類があります。
使いやすさ、ポイント、特徴などがそれぞれ違うので、自分に合った投票サイトを見つけることが大切ですね。
詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
ネットの投票サイトを使うのは、競輪に慣れてからにしよう。
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競輪投票サイトのおすすめはどこ?【スマホやPCでネット購入!】
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レースの流れやルールを知れば、もっと競輪を楽しめる!
ここまで、
- 他のギャンブルとの違い
- レースの選び方
- 予想の仕方
- 競輪場での買い方
などの基礎知識をお伝えしてたので、実はもう、初心者の方でも競輪を始めることができるんです。
ただし、これだけでは競輪を楽しめませんし、予想も上達しません。
もう買い方分かったし、車券を買ってみたいんやけど。
野球観戦と同じで、競輪も「レースの流れ」や「ルール」を知っておいた方がグッと深く楽しめます。
「知識があって楽しめる」→「積極的に観戦してレース展開もわかる」→「予想も上達して稼げる」という好循環を目指しましょう。
競輪は何人で走る?
競輪のレースは6名〜9名で行われます。
6名で行われるレースは1着〜3着を予想しやすいので的中率は上がりますが、簡単に当たる分、オッズは低くなってしまいます。
逆に、9名のレースだと的中率は下がりますが、当たった時のオッズは高くなります。
競輪は9名で行われるレースが一般的なので、初心者の方は、この9名レースを見に行くのがおすすめですね。
また、選手たちのユニフォームは全員違う色で、1番車は白、2番車は黒、というように色分けが決まっています。
競輪は横並びでスタート!
競輪は、選手全員が横並びでスタートします。
競輪選手は「バンク(競走路)」と呼ばれるコースを走るのですが、バンクは競輪場ごとに特徴が違います。
バンクは、競輪場ごとに大きさも材質も地面の傾きも全然違うので、選手によって得意なバンクや苦手なバンクがあります。
各選手はバンクに合わせた戦略でスタート後に走る位置を決めるので、「スタート後に1番前にいるから有利」という訳ではありません。
あえて中間位置で走る選手もいます。
序盤〜中盤はラインごとのチーム戦!
レースの序盤〜中盤では、同じ地域の仲間同士で3人くらいのラインを作って、選手たちがチーム戦のように競い合います。
プロ同士の戦いなので1人のライバル選手を抜くだけでも大変なのに、敵が3人チームで戦っていたらそれを抜くのはさらに大変になります。
序盤〜中盤は、ラインごとの戦略やチームワークが大事になるので、強いラインを見極めて予想すると的中率も高くなります。
でも、実況を聞きながら何回か見ているうちに、ラインの中盤戦も楽しめるようになるよ。
何周したらゴール?
何周したらゴールなのかは、レースの種類と競輪場のバンクの長さによって変わってきます。
下の表にまとめてみたので、参考にしてみてください。
レースの種類 | 競走距離 | バンクの長さと周回数 |
---|---|---|
通常のレース | 約2,000m | 400m→5周 333m→6周 500m→4周 |
チャレンジレース ミッドナイト ガールズケイリン | 約1,600m | 400m→4周 333m→5周 500m→3周 |
出走表にその競輪場のバンクの長さとレースごとの競走距離が書かれているので、レースを見る前にチェックしておきましょう。
よくあるのは、2000mのレースで一周400mのバンクを5周するというものです。
選手によって4周が得意、5周が得意、6周が得意といった違いもあるので、ここまで予想で考えられるようになると、もう中級者ですね。
終盤はライン関係なしの個人戦!
ラスト1周半になると、ラインでの協力関係はなくなり、各選手が個人戦でラストスパートをかけます。
そして、1着や2着をとる選手はゴール直前に「技」を使います。
このように勝利を決める技のことを「決まり手」と呼び、決まり手には、
- 逃げ
- 捲り(まくり)
- 差し
- マーク
の4種類があります。
4つの決まり手について、さらに詳しく見ていきましょう。
決まり手「逃げ」
「逃げ」とは、ラスト1周の時点で先頭にいる選手が、そのまま後続の選手に追い抜かれずにゴールする勝ち方です。
ラインの中でも前を走る「先行タイプ」の選手が狙う決まり手で、風の抵抗を受けながらも失速せずに先頭を維持できるかどうかが勝負になります。
バンクの形状にもよりますが、最後の直線が長いバンクだと、逃げる途中で失速してしまい後ろから抜かれやすくなるので「逃げ」は決まりづらくなります。
決まり手「捲り(まくり)」
「捲り」とは、ラスト1周の時点で前を走っているラインの選手を、後ろの別ラインの先行選手が外側から回って追い抜く勝ち方です。
「捲り」を得意とする選手は、風の抵抗をうけながら最前線を走る先行タイプの選手よりも脚力を温存して終盤にのぞみ、最後の最後に「瞬間的なダッシュ力」で外側から追い抜きます。
競輪の決まり手の中では「捲り」の方が「逃げ」よりも多いので、途中まで1位だったとしても最後まで1着を守るのは相当大変なことになります。
決まり手「差し」
「差し」とは、同じラインの先行選手が1位キープしている状態で最終盤まで進み、2番手や3番手につけていた選手が先行選手をゴール前で一気に抜きさる勝ち方です。
同じチームの中で、先行タイプの選手が逃げ切れば「逃げ」になり、追込みタイプの選手が最後に抜けば「差し」になります。
決まり手「マーク」
「マーク」は、「差し」をやろうとした2番手の選手がそのまま先頭選手に逃げ切られて2着をとったときの勝ち方です。
1着と2着がきわどい接戦になると、レースの直後にビデオ判定が行われて「差し成功」か「逃げ成功(2着はマーク)」か決まります。
競輪のルールも3つだけ覚えよう!
競輪で覚えておくべきルールは、
- 内側追い抜きはNG
- 落車してもレースは続く
- 失格になっても返金されない
の3つです。
「1.内側追い抜きはNG」というのは、「相手を追い抜くときは外側から追い抜きましょう」というルールです。
もちろんコースの外側を走るよりも内側を走ったほうがショートカットで有利になるのですが、それだとまともなレースが成立しませんよね。
「2.落車してもレースは続く」というのは、「衝突して最後まで走れない選手がでても1〜3着だけ決まれば賭けは成立する」というルールです。
有力選手が落車したりして、人気のない選手が上位に来たりすると、誰も予想してなかった3選手が1〜3着になるなど番狂わせがおきます。
「3.失格になっても返金されない」というのは、「自分が賭けた選手が失格行為をしたら、持っている車券が紙くずになってしまう」というルールです。
選手の走りに期待して車券を買っても、その選手が失格してしまうと私たちお客さんは完全に損をしてしまいます。
だからこそ、失格するリスクが低くて、安定していい成績をだしている選手の車券を買うのが基本になります。
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競輪のルールは?何周でゴール?反則や暗黙のルールも解説!
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競輪初心者へのまとめ
初心者向けに書いたこの記事のポイントをまとめると、
- 競輪は人間同士の泥臭い勝負!
- 初心者はGP、G1、G2のどれかにまず行ってみる!
- 競輪場でナマのレースを見るのがおすすめ!
- レースの流れやルールもわかると楽しさ100倍!
の4つがポイントです。
出走表の見方まで覚えたら、まずは最も的中が狙いやすい「ワイド」の車券を買ってみましょう。
予算も3000円あれば楽しめるので、まずは楽しむことが第一です。
最初に楽しくじっくり競輪観戦をできたら、「◯◯選手の得意な決まり手は差しだな」「◯◯競輪場はバンクが特徴的だから先行選手が有利だな」という感じで、次から深く予想できるようになります。
一緒に競輪を楽しみながら、予想スキルを身につけて稼いでいきましょう!
もっと詳しく
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