この記事では、競輪のG2について、
「競輪のG2ってなに?」
「2022年の日程や優勝者は?」
「予想のコツは?」
といった疑問に回答していきます。
競輪のG2(ジーツー)とは、GP・G1の次に高い格付けのレースです。
開催は例年3・7・9・12月の合計4回で、概ねG1が開催されない時期に開催されます。
G2の特徴は、G3以下よりは穴が出やすく、G1よりは鉄板が出やすいことです。
具体的には、三連単のオッズ20~60倍を狙うと、的中率とオッズのバランスをとりやすいですね。
ここからは、G2の特徴と攻略法を解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。


競輪のG2とは?
競輪のG2(ジーツー)とは、GP・G1の次に高い格付けのレースです。
開催は例年3・7・9・12月の合計4回で、概ねG1が開催されない時期に開催されます。
また、レースごとに厳しい出場資格があるため、一流選手しか出場できません。
出場選手のレベルがG3以下より高く、優勝者は大きな賞金を手に入れることができますね。
ここからは、G2の基礎知識として、以下の5つを初心者向けに解説していきます。
G2の基礎知識
- レースの格が3番目に高い
- 1年間に4開催だけ
- レースごとに出場資格が違う
- ヤンググランプリは一発勝負
- 優勝賞金は概ね1,000万円以上

レースの格が3番目に高い
競輪のレースは、GP・G2・G2・G3・F1・F2の6段階のグレードに格付けされます。
この6段階のうち、G2は格付けが高いほうから3番目のグレードです。
また、1年間の開催数は、GPは1開催だけ、G1は6開催だけですね。
さらに、G2も4開催だけなので、G2でも十分に格付けが高いと言えるでしょう。
出場選手のレベルも高いので、G3以下のレースよりも白熱した戦いが繰り広げられます。

1年間に4開催だけ
競輪のG2は1年間に4開催だけで、例年3・7・9・12月に開催されます。
G1とは開催時期をズラしているため、ほぼ毎月グレードレースを楽しめますね。
また、開催地は、基本的には全国の競輪場での持ち回りです。
ただし、サマーナイトフェスティバルだけは、ナイター開催の競輪場だけで開催されます。
G2の開催時期と読み方を下の表にまとめたので、確認してみてください。
開催名 | 開催時期 | 読み方 |
---|---|---|
ウィナーズカップ | 3月下旬 | うぃなーずかっぷ |
サマーナイトフェスティバル | 7月中旬 | さまーないとふぇすてぃばる |
共同通信社杯 | 9月中旬 | きょうどうつうしんしゃはい |
ヤンググランプリ | 12月下旬 | やんぐぐらんぷり |

レースごとに出場資格が違う
競輪のG2には、厳しい出場資格を満たした選手だけが出場できます。
出場資格は開催ごとに違っていて、レースの特色を決めていますね。
G1に出場できない選手でも、G2なら出場できることも多くなっています。
レースごとの主な出場資格を下の表にまとめたので、確認してみてください。
開催名 | 出場資格 |
---|---|
ウィナーズカップ | 1着回数の上位者 |
サマーナイトフェスティバル | G1・G2・G3の優勝者 |
共同通信社杯 | 若手選手を多く選抜 |
ヤンググランプリ | 競走得点上位の若手選手 |

ヤンググランプリは一発勝負
出典:KEIRIN.JP
G2のなかで、ヤンググランプリは他のG2とは違った特徴を持っています。
一般的に、競輪のレースは予選→準決勝→決勝のような勝ち上がりがありますね。
しかし、ヤンググランプリでは、9名の出場選手が一発勝負で優勝者を決めるのです。
また、ヤンググランプリは、競輪グランプリの前座戦という位置付けにもなっています。
翌日に競輪グランプリが開催されるので、ビッグレースの連続で盛り上がりますね。

優勝賞金は概ね1,000万円以上
競輪のG2は格式が高いので、優勝賞金もG3以下のレースより高くなっています。
レースごとの優勝賞金を下の表にまとめたので、確認してみてください。
ちなみに、12月下旬の競輪グランプリには、獲得賞金の上位者が出場できます。
G2は優勝賞金が大きいので、優勝者は競輪グランプリへの出場に一気に近づけますね。
レース名 | 優勝賞金 |
---|---|
ウィナーズカップ | 2,079万円 |
サマーナイトフェスティバル | 1,113万円 |
共同通信社杯 | 2,079万円 |
ヤンググランプリ | 344万円 |

競輪のG2の日程と開催地
競輪のG2は1年間に4開催だけで、例年3・7・9・12月に開催されます。
ここからは、G2の直近3年間の日程と開催地をまとめました。
現地は盛り上がるので、近くで開催されているときはぜひ遊びに行ってみてください。
ただし、最近はご時世的に、入場制限がかかってしまうこともあります。
そのため、現地観戦したいときは、事前に競輪場の公式サイトを確認しましょう。

G2の日程と開催地(2022年)
レース名 | 日程 | 開催地 |
---|---|---|
ウィナーズカップ | 3月18日~3月21日 | 宇都宮 |
サマーナイトフェスティバル | 7月16日~7月18日 | 玉野 |
共同通信社杯 | 9月16日~9月19日 | 名古屋 |
ヤンググランプリ | 12月29日 | 平塚 |
G2の日程と開催地(2021年)
レース名 | 日程 | 開催地 |
---|---|---|
ウィナーズカップ | 3月25日~3月28日 | 松阪 |
サマーナイトフェスティバル | 7月16日~7月18日 | 函館 |
共同通信社杯 | 9月17日~9月20日 | 岐阜 |
ヤンググランプリ | 12月29日 | 静岡 |
G2の日程と開催地(2020年)
レース名 | 日程 | 開催地 |
---|---|---|
ウィナーズカップ | 3月26日~3月29日 | 福井 |
サマーナイトフェスティバル | 7月10日~7月12日 | いわき平 |
共同通信社杯 | 9月18日~9月21日 | 伊東 |
ヤンググランプリ | 12月29日 | 平塚 |
競輪のG2の優勝者とレース結果
競輪のG2の優勝者は大きな賞金を手に入れて、競輪グランプリへの出場に近付きます。
ここからは、G2の直近3年間の優勝者とレース結果をまとめました。
直近3年間の優勝経験がある選手は、今年のG2でも活躍に期待できますね。
また、決勝のレース結果からは、オッズと決まり手の傾向を分析しましょう。
車券を買うときに、鉄板狙いをするのか、穴狙いをするのかの参考にしてみてください。


G2の優勝者とレース結果(2022年)
レース名 | 優勝者 | 三連単オッズ | 決まり手 |
---|---|---|---|
ウィナーズカップ | 清水裕友 | 103.4倍 | 差し |
サマーナイトフェスティバル | 7月18日に決定 | - | - |
共同通信社杯 | 9月19日に決定 | - | - |
ヤンググランプリ | 12月29日に決定 | - | - |
敬称略
G2の優勝者とレース結果(2021年)
レース名 | 優勝者 | 三連単オッズ | 決まり手 |
---|---|---|---|
ウィナーズカップ | 清水裕友 | 160.6倍 | 差し |
サマーナイトフェスティバル | 松浦悠士 | 115.7倍 | 差し |
共同通信社杯 | 山口拳矢 | 588.1倍 | 捲り |
ヤンググランプリ | 小原佑太 | 574.7倍 | 差し |
敬称略
G2の優勝者とレース結果(2020年)
レース名 | 優勝者 | 三連単オッズ | 決まり手 |
---|---|---|---|
ウィナーズカップ | 松浦悠士 | 128.0倍 | 捲り |
サマーナイトフェスティバル | 清水裕友 | 202.9倍 | 差し |
共同通信社杯 | 中本匠栄 | 1963.8倍 | マーク |
ヤンググランプリ | 松井宏佑 | 22.1倍 | 捲り |
敬称略
競輪のG2の決まり手とオッズの分析
競輪のG2について、過去のレースから決まり手やオッズの傾向を分析しました。
決まり手の傾向がわかれば、どの選手を狙うべきかを判断しやすくなります。
また、オッズの傾向がわかれば、鉄板狙いをするか、穴狙いをするかを決めやすいです。
ここからは、1,000レース以上を分析した傾向として、以下の3つを解説していきます。
G2の傾向
- G2はS級9車が多い
- G2は捲りが出やすい
- G2は穴が出やすい

G2はS級9車が多い
クラス | レース数 | 割合 |
---|---|---|
S級9車 | 350レース | 91.1% |
S級7車 | 3レース | 0.8% |
L級 | 31レース | 8.1% |
集計期間:2019年1月1日~2021年12月31日
データ:オッズパーク
直近3年間のG2について、開催中のクラスごとのレース数をまとめました。
この表から、G2では、ほとんどのレースがS級9車で行われることがわかります。
そのため、G2を攻略するときは、S級9車の攻略法をマスターしましょう。
また、L級はガールズケイリンのクラスなので、通常の競輪とはルールが違います。
G2のなかで行われていても、予想するときは別物だと考えるのがおすすめです。

G2は捲りが出やすい
S級9車 | S級7車 | A級7車 | |
---|---|---|---|
逃げ | 12.7% | 18.2% | 30.5% |
差し | 50.5% | 51.7% | 39.1% |
捲り | 36.3% | 29.8% | 30.2% |
マーク | 0.4% | 0.7% | 0.2% |
集計期間:2019年1月1日~2021年12月31日
データ:オッズパーク
直近3年間の全レースについて、決まり手ごとの出現率をクラス別にまとめました。
ただし、最近は行われていないA級9車と、ルールが違うガールズケイリンは除いています。
上の表から、S級9車は、S級7車やA級7車よりも逃げが出にくいことがわかりますね。
また、逃げが出にくい分だけ、S級9車では捲りが出やすくなっています。
そのため、予想するときは、普段よりも捲り選手の1着を重視してみてください。

G2は穴が出やすい
割合 | G2 | G1 | S級7車 | A級7車 |
---|---|---|---|---|
0円~1,000円 | 2.5% | 2.3% | 14.0% | 18.8% |
1,000円~2,000円 | 5.9% | 5.8% | 16.8% | 14.6% |
2,000円~3,000円 | 7.0% | 5.5% | 9.4% | 9.5% |
3,000円~4,000円 | 6.2% | 5.1% | 7.5% | 8.2% |
4,000円~5,000円 | 5.6% | 4.2% | 7.3% | 5.3% |
5,000円~6,000円 | 6.2% | 5.1% | 4.4% | 4.9% |
6,000円~7,000円 | 4.5% | 4.5% | 3.8% | 3.5% |
7,000円~8,000円 | 3.4% | 2.9% | 4.5% | 3.1% |
8,000円~9,000円 | 3.1% | 3.2% | 4.0% | 1.6% |
9,000円~10,000円 | 2.2% | 2.6% | 2.1% | 2.0% |
10,000円~11,000円 | 2.8% | 4.5% | 1.9% | 2.0% |
11,000円~12,000円 | 2.2% | 1.9% | 1.0% | 2.7% |
12,000円~13,000円 | 2.8% | 2.9% | 1.2% | 2.2% |
13,000円~14,000円 | 2.5% | 2.6% | 0.7% | 0.7% |
14,000円~15,000円 | 2.0% | 2.6% | 1.6% | 1.1% |
15,000円~16,000円 | 0.6% | 1.9% | 0.9% | 1.8% |
16,000円~17,000円 | 1.7% | 1.3% | 1.0% | 1.3% |
17,000円~18,000円 | 1.7% | 0.6% | 0.3% | 1.1% |
18,000円~19,000円 | 0.0% | 1.3% | 0.9% | 0.7% |
19,000円~20,000円 | 1.1% | 2.3% | 0.3% | 0.2% |
20,000円~21,000円 | 0.6% | 1.0% | 0.3% | 0.9% |
21,000円~22,000円 | 0.8% | 0.6% | 0.3% | 0.9% |
22,000円~23,000円 | 0.8% | 1.0% | 0.3% | 1.1% |
23,000円~24,000円 | 0.8% | 0.6% | 1.2% | 0.4% |
24,000円~25,000円 | 0.8% | 0.3% | 0.3% | 0.0% |
25,000円~26,000円 | 0.6% | 1.0% | 0.5% | 0.0% |
26,000円~27,000円 | 0.6% | 1.3% | 1.2% | 0.0% |
27,000円~28,000円 | 0.8% | 0.6% | 0.2% | 0.2% |
28,000円~29,000円 | 1.4% | 1.3% | 0.5% | 0.4% |
29,000円~30,000円 | 0.3% | 0.0% | 0.3% | 0.4% |
30,000円~ | 28.4% | 29.3% | 10.8% | 10.2% |
G2は2019~2021年のS級9車を集計
G1は2021年のS級9車を集計
S級7車とA級7車は2021年11~12月のF1を集計
三連単の配当ごとの出現率について、グレードごとに300レース以上検証してまとめました。
上の表から、S級7車とA級7車では、オッズ20倍未満がかなり出やすいことがわかります。
一方、G2はオッズ10~70倍が最も出やすく、10倍未満や70~130倍も出ていますね。
また、G2とG1を比べると、G2のほうがオッズ20~60倍が出やすくなっています。
このことから、G2では、G3以下よりは穴狙い、G1よりは鉄板狙いをするのがおすすめです。

競輪のG2の予想のコツ
競輪のG2は、F1・F2レースよりも出場選手のレベルが高くなります。
また、9車立と7車立では、出場選手の人数も違いますね。
レース展開が変わってくるため、G2にはF1・F2とは違った予想のコツが必要です。
ここからは、G2の予想のコツとして、以下の2つを解説していきます。
G2の予想のコツ
- 捲り選手をを重視する
- 穴の買い目を重視する

捲り選手をを重視する
G2では、逃げの1着が出にくくなり、捲りの1着が出やすくなります。
そのため、G2を予想するときは、普段よりも捲り選手の1着を重視しましょう。
9車立のレースでは、逃げ選手が1名、捲り選手が2~3名いることが多いです。
「どの選手が捲るか?」は、出走表のB・Hや決まり手から判断できます。
BのほうがHより明らかに多い選手や、捲りの決まり手が多い選手が捲り選手ですね。

穴の買い目を重視する
G2では、鉄板の買い目が出にくくなり、穴の買い目が出やすくなります。
具体的には、三連単のオッズ10~70倍が最も出やすく、10倍未満や70~130倍もそこそこ出ます。
また、G2とG1を比べると、G2のほうがオッズ20~60倍が出やすくなっています。
このことから、G2では、G3以下よりは穴狙い、G1よりは鉄板狙いをするのがおすすめです。
ただし、穴狙いと言っても、オッズ130倍以上は的中率が下がるのでやめておきましょう。

競輪のG2のまとめ
競輪のG2についておさらいすると、
- レースの格が3番目に高い
- 例年3・7・9・12月に開催
- G1より出場選手が多彩
- 捲り選手をを重視する
- 穴の買い目を重視する
の5つがポイントです。
競輪のG2は、1年に4回しか開催されないビッグレースです。
選手にとってもファンにとっても重要なので、現地がかなり盛り上がります。
ご時世的なことも考えつつ、よかったら現地に遊びに行ってみてください。


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